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日本における育児休暇の現状とは?

理由は職場の
雰囲気(ムード)!?

〈“男性が育休取得できる雰囲気あり”は23.6%、女性の73.7%より50.1ポイントも低い〉
いざ、育児休業を取得しようとするにあたり、勤務先に育児休業を受け入れる雰囲気があるかどうかを気にする方も多いのではないだろうか。そこで、勤務先の育児休業受け入れムードについて聞いたところ、《女性が育児休業を取得できる雰囲気がある》では『あてはまる』が73.7%、《男性が育児休業を取得できる雰囲気がある》では『あてはまる』が23.6%となった。女性の育児休業取得に関しては、受け入れる雰囲気がある組織が多数派なものの、男性に関してはまだまだ抵抗のある組織が多い、と言えそう。



●同僚男性の育休取得、5人に1人が「不快に思う」
〈男性は同性の育休取得に対する理解度も低い〉
また、勤務先の育児休業取得者に対する意識について聞いたところ、《同僚の女性が取得すると不快》では『あてはまる』が8.7%、『あてはまらない』(「全くあてはまらない」+「あまりあてはまらない」、以下同様)が91.3%となり、不快とは思わない方が9割以上となりました。しかし、育児休業を取得する人が男性や管理職となると、不快に思う割合は相対的に高くなるようで、《同僚の男性が取得すると不快》では『あてはまる』が20.1%、《上司(管理職)の女性が取得すると不快》では13.8%、《上司(管理職)の男性が取得すると不快》では25.8%。
いずれも育児休業を取得することを不快に思わない方が多数派なものの、“一部に不快に感じる人がいる”という状況だけで、育児休業を取得しやすいムードは形成されづらくなっているのかもしれない。こういった意識を変えていく取り組みや、不快に感じる人が生じないための企業側の労働環境づくりなども、育児休業の利用者を増やすためには必要と言えそうだ。

男女で異なる
育休に対する意識

また、男女別でも勤務先の育児休業取得者に対する意識に差があった。
全体的に、男性の方が女性より育児休業を取得することに対して不快に思う人の割合が高く、また、取得者が同性の男性であると、さらに不快に思う人の割合が高くなる。“育児休業を取得したい”と思っている男性が63.6%に上るのも関わらず、一方で、他の男性が育休を取得することをあまり快く思わないという不合理を改善していくことも課題の1つだ。

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