【男性育休体験談】育児エッセーが大反響!パパ頭さんに聞いた育休取得のメリット
2023/08/29

わが子とのかけがえのない時間を過ごすための男性育休。そんな、黄金のような体験をした先輩パパの体験談と一日のスケジュールをお届けしよう。
二児の父。教員。二回の男性育休を取得した経験を漫画にしてTwitterに投稿したところ、多くのパパ・ママの共感を得て話題に。その漫画をまとめたコミックエッセイ『パパが育休とってみたら妻子への愛が深まった話』も出版され、多くの読者から支持を受けている。Twitter:@nonnyakonyako
男性の育児を当たり前に!
育休を通して感じた想い
育休取得のきっかけについて、「子どもが生まれる前から妻と一緒に育児をしていきたいと思っていました。妻だけに任せようという考えはハナからありませんでしたね」と話すパパ頭さん。大学時代は漫画研究会に所属(奥様との出会いもここ!)していたこともあり、趣味の漫画で育児日記をSNSにアップしたところたちまち大反響を集め、書籍化が決定した。
育休を取得して感じたことについて、「新しい生活を一緒に始められたので、夫婦の足並みがそろった点が良かったです。もし育休を取得しなかったら、妻に負い目を感じていたかもしれません」と続ける。
男性の育児が珍しいとされる傾向が変わることを期待しているパパ頭さん。「男性が子育てすることは、子どもたちのためにも、家族全体のためにも良いことだと思います。男性が育児をすることは、何も特別なことじゃありません。パパだから、ママだからと分断せずに、融和的に育児の楽しさを分かち合う、そんな社会になっていけばいいなと思います」。
ある1日のタイムスケジュール
↓
AM9:00 家の掃除
↓
AM11:00 買い物・昼食 新しいレシピを試したり、栄養に配慮した献立を考えたり、楽しくも悩ましい時間。
↓
PM1:00 外遊び 外で子どもたちが遊ぶ際には、夫婦で役割分担。次男はママが見守る。
↓
PM3:00 沐浴・長男のお風呂・夕飯準備 食事やお風呂、寝かしつけの時間はできるだけ守り、生活リズムが乱れないように気をつける。
↓
PM5:00 家族で夕飯 好き嫌いやその日の気分などで、思うように食べてくれないことも。
↓
PM7:00 寝かしつけ開始 お話や絵本を読み聞かせ。子どもたちは寝るのを嫌がることもしばしば……(苦笑)
↓
PM8:00 リラックスタイム モニターで子どもを見守りつつ、夫婦でゲームをしたり漫画の執筆を楽しむ。
↓
PM10:00 就寝 次男が寝てくれないときは、終夜寝かしつけ。寝た気がしません!
育休中に身に着けたグッドスキル
時短を心がけてゆとりを生み出す
休みのない家事・育児は頑張りすぎないのがポイント。料理は時短レシピを活用してうまく手抜きを。また、自動掃除機や乾燥機能付き洗濯機などの家電製品を利用することで、家事にかかる時間を短縮。生活のなかにゆとりを持つことで、夫婦や個人の時間が生まれリフレッシュできたり、育児にも前向きに取り組めるようになる。
情報を収集・推察・解釈する
育児は脳を酷使する。そのため質問によって相手に考えさせることが負担になることも。しかし、育児の流れを体験していれば、内容(靴が汚れていたら公園遊びなど)の推察ができる。家の中にころがるヒントを見つけ、推察し、ポジティブな解釈に導くことで、言葉に頼らずともパートナーがその日頑張った部分に感謝することができ、自分が何をするべきかも判断できる。
CHECK!
著:パパ頭 出版社:KADOKAWA 価格:1,210円(税込)
育休取得によって得た気づきと妻子への愛情が深まった経験をつづった”育親”コミックエッセイ。育児の大変さや子どもから教わること、そしてただ癒される子どもの言動など家族の日常を通し、子育ての楽しさと親も成長できる様子が描かれている。教員ゆえの「命を育むことへの深い(考えすぎともいえる)考察」も必見だ。
文:竹治昭宏
FQ JAPAN BABY&KIDS VOL.65(2023年夏号)より転載