時事・コラム

男だって泣きたい…離婚後に待ち受ける試練とは?

離婚したときの男のツラさだって理解してほしい。男性は離婚してもドライだと思われがちだが、そんなことはない。別れた後も晴れた関係で居続けるための心構えを紹介。

離婚の辛さは
男性も女性も同じ

普段私たちが目にする離婚の記事は女性目線のものが多く、男性は冷遇されがちだ。男性は立ち直るのが早いとか、関係が崩壊したのに感情が見えないといった非難を浴びることが多い。心理療法士のシャーロット・フリードマンは、この問題をより詳細に分析する。

「男性の方が立ち直りが早く、思ったよりも感情の昂りが見られないとすれば、それは私たちの社会にある“大人の男は決して泣かない”という期待のせいかもしません」

では、どうしてこういう期待がされるようになったのか?実際に離婚を経験したことのある男性なら、感情が欠けているなどという批判は的外れであることがわかるだろう。離婚や別れの辛さは男にも女にも平等だ。パートナーとの関係が終わったことに気持ちの整理をつけながら、同時に男性は家庭の喪失や、子供との別れといった問題にも向き合わなければならない。



多くの女性は、どれほど離婚前に良き父親であったとしても、離婚後には子供との関係は続けさせられないと考えている。「子供たちと同じ時間を過ごさせるわけにはいかない」と告げられる男性もいるかもしれない。男性からすれば不公平に思える話だが、別れた後はもはや子供たちをコントロールすることはできず、もしかしたら「パパは私たちを見捨てたのよ」などと言われるているかもしれない……。

かつて家庭のために懸命に働き、今でも収入の大部分を他の男性といる元妻のために支払っている男性もいる。家族と離れて暮らしながら仕事に励み、かつて愛し、そして今も愛している人のことを思って心を痛めている男性もいる。男も女も同じ喪失を抱え、同じ罪を持ち、同じ不安や怒りに悩んでいる。違うのは、その辛さの克服の仕方だ。

女性が友達や専門家、家族、隣人、同僚、さらには電車に同乗した人に悩みを打ち明け相談するのに対し、男性は軽々しく人に話すべきでないというプレッシャーを感じて沈黙を守り、そのせいで感情がないように見えてしまう。また男性は、仕事に没頭して気を紛らしたり、お酒やフットボール、女遊びにも手を出してしまいがちだ。

他の女性に切り替えるのも早く、気づいたら別の女性に熱中していることもある。
そういうわけで傍目にはとても辛そうには見えないのだ。だからといって男性が傷ついていないわけではない。辛さに対する対処法が異なるというだけなのだが、女性には心がないようにみえてしまう。



男性に与えられる試練は過酷だ。職場や子供の前で気丈に振る舞うのは簡単ではないし、同時に元妻の怒りや失望にも対処しなければならず、さらにはまた新しいパートナーを探し始めなければならない。別れの時にもそんなに冷淡だったのだから、結婚生活もどうでもよかったんだろうなどと非難されることもある。

仕事に没頭したり、新しい友人関係を構築したりすると思いやりがないなどとも言われるが、喪失感を埋めるためにはそうするしかないのだ。女性は声をあげて救けを求めるが、男性はただ静かに人生を続けていくのみだ。

もし男性が気兼ねなく救けを求められる社会だったら、男女の心痛への対処法は似たものになっていたかもしれない。大人の男性も泣くことはある。ただしそれは閉ざされた扉の後ろがわでのみだということは理解されるべきだろう。

離婚後も良い関係を築くために

別れの後になると、パートナーだった女性は子供を通じて主張をするようになる。結婚していたときに毎日長時間仕事をしていたのであれば、男性側は、母親に育児を押し付けて「離婚の原因となった父親」という誹りを受けることになる。子供を取り上げられたときに元妻の寂しさはいっそう募るので、週末や休日に子供と会うのも簡単ではない。



なので子供と会うときは、しっかり約束した時間を守るようにしよう。
1分でも帰るのが遅くなれば元妻を怒らせる原因となり、もう子供とは会わせてくれなくなるかもしれない。元妻との良好な関係を維持するためにベストを尽くそう。例えば、子供が普段と違うことをするのはOKなのかをしっかり確認すること。

・新しい女性が見つかったとしても、最初の数ヶ月間は元妻には会わせないこと。

・子供と会うときもそうだし、共通の友人の前であっても控えよう。

・子供を迎えに行くときに、新しいガールフレンドと一緒に行くなど決してしてはいけない。

・元妻に、子供について何か知っておくべき情報はないかを逐一聞くこと。

・また将来のことについてカウンセラーや仲介者を通じて話し合う必要があるかも確認しておこう。

以上のことを守れば、相手も良好なパートナーシップを築くことができていると感じてくれるだろう。


TEXT:Adam Daly-Gourdialsing

FQ UKより転載

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