大久保嘉人選手「休日は息子のサッカー仲間!」
2014/05/20
FQ JAPANでは先週から5週にわたってサッカー(元)選手の父親ぶりを大公開!第2回はFIFAワールドカップ2014でも日本代表入りを果たし話題沸騰中の大久保嘉人選手。
【1人目】宮本恒靖「自分が思ったことを子供たちに伝えていこう」
【2人目】大久保嘉人「子供がやりたいと主張することは、まず挑戦させたい」
【3人目】鈴木啓太「やっぱり子供に〝カッコイイ”って思われたい」
【4人目】佐藤寿人「オンの時もオフの時も父親でありサッカー選手」
【5人目】リオネル・メッシ「どんなときでも彼のことを考えている」
【6人目】ネイマール「すべてのゴールは、息子のために」
昨季のJリーグ得点王・川崎フロンターレの大久保嘉人選手。
3人のお子さんである大久保選手の、気張らず、楽しく送る育児ライフとは?
〝オフモード〞への切り替え
昨年、サッカー・J1リーグで26得点を挙げ、自身初となる得点王に輝いた川崎フロンターレの大久保嘉人選手。ピッチ上では強烈なカリスマ性を発揮する姿が印象的で、プライベートな部分はあまり見えてこないが、実は子育てに積極的な3児の父親でもある。
家の中でも、外でも、とにかく毎日がにぎやかな大久保家。「僕と息子3人でゲームをしたりして遊ぶことも多くなったんですが、結局、最後はいつもケンカになる。それに、一番下はようやく2歳になったところで、まだ何か言ったところで理解できないし、自由奔放に動くから大変。〝やっと座ったな〞と思ったら突然動き始めて、またどこかに行こうとしたり……。でも、3人3様の性格で、個性も強くて一緒にいて面白いですね」。
子育てまっただ中で、さすがに〝1人の時間が欲しいな〞と感じることもあると思いきや、逆に、まったく必要性を感じていないというから驚きだ。
「誰かと一緒にいたい派なんですよ。悩みがある時も、1人でいると絶対に悪い方向に考えてしまうから、そういう状況にはならない。自分の時間が欲しい〞とチームの仲間からもよく聞くけど、不必要ですね(笑)。むしろ、1人にされたら、何もできない。食事ですら1人じゃいけない(笑)。どこに行くにしても、必ず長男を連れて行っているくらいですから」。
練習が終わると、自宅へ一目散。クラブハウスを出た瞬間に、一気に〝オフモード〞へと切り替わる。自宅での役割は、夕食前に3人の子供をお風呂に入れること。寝るのも一緒。母親と一緒に寝ていた三男も、最近、めでたく仲間入りを果たし、今は男4人で仲良く寝ているそうだ。そんな大久保選手が考える子育ての方針、理想とは。
頭ごなしには否定せず
まずはやらせてみる
「〝あれはダメ〞と頭ごなしに否定せず、わりと自由にさせるタイプですね。〝やるならやってみろ〞という感じで、とりあえずやらせてみます。トライし、自分の肌で痛みを感じたり、逆に楽しさを感じることが大切だと思いますから。自分自身もそうやって育てられてきたので、子供がやりたいと主張することは、まず挑戦させたい」。
大久保選手の影響もあってか、今春、小学3年生になる長男は、昨夏からサッカークラブに所属。大久保選手も時間がある時は、子供たち3人と一緒に公園でサッカーを楽しんでいるそうだ。
「学校から帰宅して、まず宿題を先に済ませてから一緒にサッカーをするようにしています。子供のサッカーの練習もよく見に行っていますよ。つい口を出しそうになるんですが、そこは我慢して(笑)。でも、僕が見に行くと頑張るんですよね。〝点を取るから、見に来て〞って言われたら、行かないわけにはいかないでしょ。以前まで息子はそこまで熱心な感じでもなかったけど、チームに入ってからは、
主張してくるようになりましたね」。
子供たちの成長を目を細めながら嬉しそうに語る大久保選手。無理せず、自然体で育児を心から楽しんでいる様子がうかがえる。