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立会い出産、夫は男らしく恐怖に立ち向かえるか?

分娩中、目の前で繰り広げられるどんな状況にも、男らしく"恐怖"に立ち向かうことはできるのか!? これからDADになる人のために書かれた、出産ガイド小説「野郎のための妊娠ガイド」第7話(2)

前記事:出産ガイド小説「野郎のための妊娠ガイド」第7話(1)はコチラ

「早く麻酔をよこせって
言ってんだよ、このアマ!」

この段階は妊娠中期から始まった、彼女の毒々しい暗黒面が絶頂を迎えて大爆発するとき。ダースベイダーとルーク・スカイウォーカーがいよいよ対決、まさにクライマックスってとこだね。僕の友人、ビルとミシェルのケースがまさにその最たる例だ。

彼らは最初、家庭分娩を希望してたんだけど、彼らの狭いアパートを見た助産婦さんが許してくれなかった。出入りが不便だし、もしものことがあったら大変だっていうのがその理由。ちなみにミシェルは、小さくて細くて人にも動物にもやさしく接する、どちらかというと穏やかな女性ってことは先に言っておく。

ミシェルは家庭分娩が叶わなくてとてもガッカリしてたんだけど、ビルが何とかなだめたんだ(納得してくれるまで数週間かかったそうだけど)。虫一匹殺せないやさしくて穏やかなミシェルは、家庭分娩を断念して病院での自然分娩に転向。「これで良かった」とさえ思い始めた。

分娩に関してはどんな状況になっても、どんな種類の鎮痛剤であろうとも断固として使わないと宣言していた。彼女の分娩は長くて大変で、いわゆる難産だったんだ。

分娩の途中にビルが水を取りに一回外に出て戻ってきたときのこと。ビルがドアを開けて中に入ると、155cmほどの小柄なミシェルが助産婦さんを壁に抑えつけて、「早く麻酔をよこせって言ってんだよ、このアマ!」と、それはそれは恐ろしい妖怪のように叫んでいる光景を見てしまった!



でも、もう手遅れで、その段階で麻酔するのはもう無理だったみたい。ビルはその後、ミッシェルの暗黒面がまたいつ登場するかと、何週間も恐怖にさいなまれることとなったそうだ。

まあ、被害者の助産婦さんは、ありがたいことに笑い飛ばしてくれたみたいけどね。彼女たちはそんなことは何度も経験してるし、もっと恐ろしい目にだってあっているから平気なんだって。

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