立会い出産、夫は男らしく恐怖に立ち向かえるか?
2018/06/11
男らしく”恐怖”に
立ち向かえるか?
彼女だけじゃなく、君にだって”恐怖”は襲ってくるかもしれない。最初の出産でパニック状態になって、どうにか口実を見つけて分娩室から出てしまった人だっている。
彼は、目の前で起きているすさまじい光景にショックを受けて、慰めとなるものを求めて外に飛び出しちゃったんだ。でもそれで彼が薄情で思いやりのない人間だっていうことにはならない。ただ、想像以上のことを目の当たりにして打ちのめされてしまっただけなんだ。
出産を前にした男たちのほとんどは「自分はそのとき男らしくいられるだろうか。父親になるにふさわしい態度でいられるだろうか」って自分に問いかける。その答えは「YES」。気分が悪くなるかもしれないし、その場に倒れ込んでしまうかもしれない。さらに男のくせにめそめそ泣いてしまうかもしれない。
でも、君はきっと彼女のそばにいて、赤ちゃんの誕生を最後まで見届ける。それだけで十分。そしてそれは、人生において何事にも代えることの出来ない体験となるはずだ。
あなた誰?
ここで何してるの?
分娩もある段階に来ると、ドクターに加えて3人くらいの助産婦さんが世話してくれるようになる。彼女と君と、そして今まさに生まれてくる赤ちゃんもいると考えると、分娩室はちょっと狭い。そしてなにより暑苦しい!
君は「このスペースにこの人数は多すぎないか? あいつはただ見学しにきてるだけなんじゃないか?」と疑い始め、イライラしてしまうかもしれない。まあ無理もない。君の頭の中は彼女を守らなくてはいけないという気持ちで一杯のはずだから。
でも、君はありったけの知識と経験をもとに、彼女と赤ちゃんが無事でいてくれることだけに全神経を集中しているはず。そう、赤ちゃんの誕生を前に舞い上がっている状態だ。客観的に見れば、君だってまともな思考状態じゃなくなっているんだから、自分の言動には気をつけなければいけない。