【ジョニー・デップ】”元祖イクメン”世界一カッコいい父親
2013/08/30
ジョニーと子供の心の中に刻まれる妻の言葉
ジョニーは子供に母親であるヴァネッサの資質を受け継いでほしいと願っている。「ヴァネッサはあらゆる面で素晴らしい女性だから、子供たちには母親のすべてを受け継いでほしい」。そして母から影響を受けたみたいに、と身を乗り出しながら話す。
「今までいちばん役に立ったアドバイスのひとつは、母がくれたものなんだ。母は『誰に何を言われようが負けるんじゃないよ、絶対に』って教えてくれた。この言葉は僕の中にしっかり刻まれてる。子供たちにも、この先誰に何を言われても、絶対に負けないでほしいと願ってるよ」。
ジョニーは子供たちの幸せを願って指をクロスしながら語る。「今のところ、二人ともすごく聞き分けがいいんだ。モンスターみたいなところはぜんぜんないよ。僕らはしつけみたいなことは控えているんだ」。
じゃあ、将来リリーが女優になると決めたら?ジョニーは目玉をぐるりと回して、笑いとばす。
「ただちに精神科医に連れて行くね」。そしてもう1本たばこに火をつけながら、ため息をつく。「女優なんて考えてほしくないよ。まったく」。
「一度経験してみれば、多少はあの商売がわかってくる。ああいうビジネスの実態を知れば、子供にあんな仕事をさせたいなんて絶対に思わないさ。リリーはホントに賢い子なんだ。頭が良すぎて、エンターテインメント業界には入らないと思うよ。できれば作家とか画家になってくれるといいな。ひょっとすると、大統領になったりしてね」。
さらにジョニーはメガネをかけ直しながら続ける。「僕は今、本当に素晴らしい人生を歩んでいると思う。リリー・ローズ・メロディ・デップとジャック・ジョン三世という二人の子供と一緒にね。だから、あまり長い時間、家族と離れ離れになるのは避けたいんだ」。
ここまで家族を思うジョニー。今や世界で最も人気俳優だが、一度家に戻れば、普通の父親も同然。何よりも家族を大切に思い、そんなDADである自分を何のためらいもなく語れるジョニーはやはりクールだ。
2006年12月発売「FQ JAPAN」創刊より転載