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インタビュー

【ブラッド・ピット】HERO DAD独占インタビュー 

最もクールなDADとして知られるブラッド・ピットだが、意外にも父親3年目。我々と変わらないキャリアながら、いかにして世界の" HERODAD"に登りつめたのか。父親であること、そしてファミリーに対する思いを語ってもらった。 (この文章は2007年6月発売「FQ JAPAN」vol.3で掲載された内容です。)

ブラピが目指すファミリーの理想形とは

2007年3月14日。ハリウッドに、ひとつの爽やかなニュースが流れた。ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー一家に、新しい家族ができたというのだ。2人がベトナムで養子縁組をしたこの3歳の男の子は、パックス君と名付けられた。

彼らといえば、昨年5月に待望の実娘・シャイロちゃんが生まれたばかり。この世界一の美男・美女カップルにとって、パックス君は養子としては3人目、子供としては実に4人目となる。彼らはいったい何人まで増やすつもりなのだろうか。ブラッドはこの問いに対して、「ジョークじゃないよ」と付け加えつつも、おどけた表情で答える。「まだまだだよ。きっと来年には6人……いや、9人になってるはずさ。将来は子供たちとサッカーチームを作りたいんだ。ワールドカップで戦いたいね」。

昨年にドイツで開催されたワールドカップで、ブラッドはすっかりサッカーにハマってしまった。それはもう、第一の養子・マドックス君を、「デビッド・ベッカム・アカデミー」に入学させたほどの熱の入れようだ。「サッカーは世界を1つにするよね。本当の意味でのワールド・スポーツだ」。彼はサッカーというスポーツに、民族間、国家間にさらなる平等を望む願いの象徴を見たようだ。

ともかく、「子供たちとサッカーチームを作る」という言葉がジョークなのか本気なのかはわからないが、彼の「もっともっと子供が欲しい」という願いが真剣であることは疑うべくもない。

思えばアメリカの超人気テレビドラマ『フレンズ』に出演していた前妻・ジェニファー・アニストンと破局に至った理由が、「子供を望んでいたブラッドに対し、望まないジェニファーとの考え方の違いに亀裂が生じた」からだと言われている。当時、ジェニファー自身も「私はいつも、子供は2人か3人で十分だと思ってる。でも、ブラッドは絶対に7人欲しいと言うの。彼は大人数の家族を持ちたいみたいね」と証言している。希望人数が当時より2人ほど増えていることはさておき、ブラッドの子供を欲しがる気持ちが、単に「子供好きだから」というだけではないということがよくわかる。彼は、今でも「大家族」という自らが理想とする” ファミリーの形.を目指しているのである。

運命が引き合わせた世紀のビッグカップル

ブラッドとアンジェリーナ・ジョリーは、2004年、映画『Mr&Mrs.スミス』の撮影で出会った。アンジェリーナはシングルでありながら、この頃すでにカンボジアからマドックス君(当時3歳)を養子に取っており、撮影中のブラッドは、義母に同行していたマドックス君の遊び相手を、しっかり務めあげていたという。

ところで、養子を取って以来のアンジーは、ほとんどの仕事にマドックス君を同行させている。これには、彼女自身、両親が幼い頃に離婚し、父親の愛情に飢えていたことに関係しているのかもしれない。「自分の子供には、寂しい思いをさせたくない」。その気持ちが人一倍大きい彼女は、子供を不幸にするかもしれない自分の恋愛や、ましてや結婚などには興味を失っていた。ところが……。「父親」になりたがっていたブラッドと、「恋人」よりも「子供の父親」を欲しがっていたアンジェリーナ――こうなると、世界的ビッグカップルが意気投合するのは時間の問題だったようだ。

この映画でアンジーが演じた役が、もともとニコール・キッドマンの降板によりめぐってきた役だったことを考えると、この引き合わせに運”.命の見えざる力が働いていたことは間違いない。

 

33rd Deauville Film Festival : The Assassination Of Jesse James - Premiere世界が認める

「理想の父親」に

翌年2005年の夏、アンジェリーナは、マドックス君に続く女の子・ザハラちゃん(当時7ヶ月)を養子に取ったことを発表。実はこの当時、まだ2人の交際は公表されておらず、彼女は「シングルマザーとして育てる」とコメントしたのみだった。しかし、「ザハラちゃんの引き取りには、ブラピも同行していた」との噂も事実のようで、ザハラちゃん引取りの裏側で、ブラッドという存在が大きく後押ししていたことは想像に難くない。「妹は、”ブラッドがいなければ、マドックスの他に養子をとることは不可能だった.と言っていたよ」。

これはアンジーと非常に仲が良いことで知られる実兄・ジェイムズ・ヘイヴンが、後に明かしたコメントである。この言葉からも、ブラッドがいかに「父親」としての適正が高かったかが想像できる。

その後は世界中のメディアが伝えているとおり。昨年5月には、待望の実娘・シャイロちゃんも誕生し、今年3月には3人目の養子・パックス君を迎え入れた。

以降、まるで友達のように子供と遊ぶ” よき父親.としてのブラッド、そして恋人のようにアンジーと接する” よき夫.としてのブラッドの姿が各タブロイド誌を飾るようになる。すでにその姿は、誰の目から見ても、「理想の父親像」であった。

HEROが語る

「父親になること」とは

最初の” 息子.となるマドックス君と出会ったのは、わずか3年前。ブラッドは、この短期間で世界が認める「HERODAD」となったことになる。この急激な上り坂に目まぐるしい環境の変化が伴ったであろう事は、父親である我々ならば容易に想像できるはずだ。「父親になる」ということは、HERO・ブラッドにどのような変化をもたらしたのだろう。「……人生が一変したよ」。彼はにやりと笑う。「父親になり、40代になって、自分の進みたい方向や興味を引かれるものがより明確になったんだ。若い頃はもっとフラフラしていて、たくさんのことにチャレンジして、何でもかんでもやってみたかった。でも今は、自分自身のこと、自分にとって大切なこと、そして自分の価値観を把握できるようになったんだ」。

彼が言う「大切なこと」とは、伴侶のアンジーと、彼女との間にいる4人の子供たちであることは言うまでもない。つまり、「自分のため」に「家族族のため」というファクターが加わることによって、見つめるべき目標が定まったというわけだ。「物事を効率的に進められるようになったよ」。彼は続ける。「父親業は気に入っているけれど、仕事もおろそかにしてはいけないということに気付いたんだ。いつか子供たちも、僕の働く姿を見るようになるはず。俳優業というのは” 見られる.仕事だからね。子供たちに関心を持ってもらうことは、父親として最も大切なことなんだと思う。そう考えると、とてもブラブラしている時間なんてなくなるよ」。

焦点が絞られたことによって、すべきことも具体的に見えてくる。すべきことを成し遂げるために、限られた時間を、効率よく使うことに頭を使うようになったという。「40代になったのも大きかったかもしれないね。いくつか取り組みたいことがあるんだけど、それもうまくいっていると思う。子供たちの存在そのものが僕を効率的に動けるようにするし、やりたいと思うことをやれる。若い頃と違って、今はもう回り道をしたり流されたりしないよ」。 ブラッドの言う「父親になること」とは、人生の指針を手に入れることなのかもしれない。

 

待望の実子はナミビアで出産

ブラッドが私生活の変化を楽しんでいるのは疑いないが、仕事のほうも目下絶好調だ。彼は俳優以外にも活動範囲を広げ、『Running with Scissors』(日本未公開)、『ディパーテッド』(本年度アカデミー賞作品賞受賞)、そして主演も兼ねる『The Assassination Of Jesse JamesBy The Coward Robert Ford』(日本未公開)という3本の話題作では、プロデューサーとして名を連ねている。日本でも現在大ヒット公開中の『バベル』では、ゴールデン・グローブ賞の助演男優賞にノミネートされた。

ブラッドが喜んだのは、『バベル』の撮影で、人里離れたモロッコの砂漠地帯に滞在した時の事だ。「誰も僕が誰かなんて知らなかったんだよ」と、彼は嬉しそうに語る。「僕たちは月面のような荒野の真ん中にある小さな村まで、車で1時間かけて通わなきゃならなかった。電気もない村だったから、撮影のために電線を引いたんだ」。

いかにもブラッドらしいコメントである。彼はピープル誌から「最もセクシーな男性」の称号を2度贈られた栄誉にすら困惑を見せ、どこへ行っても騒がれてしまうことには心から嫌気がさしているのだ。これは自分自身のことよりも、愛する子供に害が及ぶことへの警戒心も大いに含んでのことだろう。

これは昨年、実子のシャイロちゃんを出産した時の行動にもよく表れている。ブラッドとアンジーは、国籍のあるアメリカではなく、アフリカのナミビアを出産場所に選んだのである。これはひとえに、大切な我が子をマスコミの好奇の目から守るためだ。

実際、ブラッド自身もこうコメントしている。「僕たちは、子供を世に送り出すにあたって、僕たち自身と子供たちのために少しでもプライバシーを守れるところを探していたんだ」。 彼は映画界のスーパースターでありながら、” 家族を守る”という父親の最大の役割というものを決して忘れない。HERODADたる所以である。

「ブラッズ11」が狙うターゲットとは

さてこの夏、『オーシャンズ11』『オーシャンズ12』に続く話題作『オーシャンズ13』が日本に上陸する。もちろんブラッドは、いかさまトランプ師ラスティ役を好演。『?11』ではラスベガスの地下金庫から現金1億6000万ドルを盗み出し、『?12』では門外不出の名宝と引き換えに1億9000万ドルを手中に収めた。さて『?13』で、史上最強の犯罪ドリームチーム「オーシャンズ」はどんなお宝を狙うのだろうか!? 新たな犯罪ゲームの幕開けだ! 一方「子供を9人に増やしてサッカーチームを作る」と公言しているブラッド。彼ら、未来の「ブラッズ11(イレブン)」の動向も気になるところではある。ただし、こちらのドリームチームは、ハラハラするゲームとは無縁。 ” 家族の絆”をいう宝物を手に入れた彼らにとって、もはやラスベガスの大金も、門外不出の財宝も盗む必要はないのだから。■

(この文章は2007年6月発売「FQ JAPAN」vol.3で掲載された内容です。)

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