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インタビュー

世界が認める理想の父親?ブラッド・ピットが目指していた家族像とは

世界が認める「理想の父親」に

翌年2005年の夏、アンジェリーナは、マドックス君に続く女の子・ザハラちゃん(当時7ヶ月)を養子に取ったことを発表。実はこの当時、まだ2人の交際は公表されておらず、彼女は「シングルマザーとして育てる」とコメントしたのみだった。しかし、「ザハラちゃんの引き取りには、ブラピも同行していた」との噂も事実のようで、ザハラちゃん引取りの裏側で、ブラッドという存在が大きく後押ししていたことは想像に難くない。「妹は、”ブラッドがいなければ、マドックスの他に養子をとることは不可能だった”と言っていたよ」。

これはアンジーと非常に仲が良いことで知られる実兄・ジェイムズ・ヘイヴンが、後に明かしたコメントである。この言葉からも、ブラッドがいかに「父親」としての適正が高かったかが想像できる。

その後は世界中のメディアが伝えているとおり。昨年5月には、待望の実娘・シャイロちゃんも誕生し、今年3月には3人目の養子・パックス君を迎え入れた。

以降、まるで友達のように子供と遊ぶ「よき父親」としてのブラッド、そして恋人のようにアンジーと接する「よき夫」としてのブラッドの姿が各タブロイド誌を飾るようになる。すでにその姿は、誰の目から見ても、「理想の父親像」であった。

HEROが語る「父親になること」とは

最初の「息子」となるマドックス君と出会ったのは、わずか3年前。ブラッドは、この短期間で世界が認める「HERO DAD」となったことになる。この急激な上り坂に目まぐるしい環境の変化が伴ったであろう事は、父親である我々ならば容易に想像できるはずだ。「父親になる」ということは、HERO・ブラッドにどのような変化をもたらしたのだろう。「……人生が一変したよ」。彼はにやりと笑う。

「父親になり、40代になって、自分の進みたい方向や興味を引かれるものがより明確になったんだ。若い頃はもっとフラフラしていて、たくさんのことにチャレンジして、何でもかんでもやってみたかった。でも今は、自分自身のこと、自分にとって大切なこと、そして自分の価値観を把握できるようになったんだ」。

彼が言う「大切なこと」とは、伴侶のアンジーと、彼女との間にいる4人の子供たちであることは言うまでもない。つまり、「自分のため」に「家族族のため」というファクターが加わることによって、見つめるべき目標が定まったというわけだ。「物事を効率的に進められるようになったよ」。彼は続ける。

「父親業は気に入っているけれど、仕事もおろそかにしてはいけないということに気付いたんだ。いつか子供たちも、僕の働く姿を見るようになるはず。俳優業というのは“見られる”仕事だからね。子供たちに関心を持ってもらうことは、父親として最も大切なことなんだと思う。そう考えると、とてもブラブラしている時間なんてなくなるよ」。

焦点が絞られたことによって、すべきことも具体的に見えてくる。すべきことを成し遂げるために、限られた時間を、効率よく使うことに頭を使うようになったという。「40代になったのも大きかったかもしれないね。いくつか取り組みたいことがあるんだけど、それもうまくいっていると思う。子供たちの存在そのものが僕を効率的に動けるようにするし、やりたいと思うことをやれる。若い頃と違って、今はもう回り道をしたり流されたりしないよ」。 ブラッドの言う「父親になること」とは、人生の指針を手に入れることなのかもしれない

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