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これだけは忘れずに! 我が子の誕生の時にパパがすべきこと

パパは来てないの?

ここで僕がやってしまった大失態の話をしよう。それは心ならずも、出産後パートナーに何もプレゼントを持って行かなかったんだ。そんなマヌケはきっとその病棟で(いや、もしかしたら世界中で)僕ただ1人だったろう!

でもさぁ、そんなの出産ガイドに載ってなかったじゃん。それってクリスマス・プレゼントとか、結婚指輪とかを恋人に贈るように、みんなが知ってる常識だったの!?

僕ときたら、翌日つい手ぶらで妻のいる病室に行ってしまって、まったくきまりが悪かったよ。他の病室では、プレゼントを開けてエタニティ・リングに喜ぶ歓声があがったり、ドデカい花束が花瓶に生けてあったり、育児用品を買うためのギフト券がこれ見よがしに置いてあったり。

そんな中、僕は無精ひげを生やし、着の身着のままの格好で、最悪なことにプレゼントすら持って来ていない。うーん。こんなにも簡単に最愛の妻の気持ちを遠ざけることができるものか……。一応、ここで言い訳をさせてもらえば、実は彼女に花束を買っていたんだけど、トイレの便器じゃないと収まりきらないほど大き過ぎて、病院に持っていくのは正気じゃないなと思い直してやめたんだ。

そう、だからこれからパパになるみんなに、1つだけアドバイスができるとしたら、それはこれしかない。僕のように取り返しのつかない過ちを犯さないためにも、出産後には彼女に感謝のプレゼントを持っていくこと! 小さなものでもなんでも構わない。たとえ「みんながやっているからという理由だけで自分はあげることはしない」という主義であろうとなんだろうと、これは絶対だ!

出産祝いの訪問客たち

出産祝いに駆けつけてきてくれる訪問客の多さに、不満を漏らすパパは多いっていうね。みんな祝福したいし、赤ちゃんに会いたいという気持ちはありがたいんだけど、分娩のときの話を何度もくり返させられたり、赤ちゃんの耳がどれだけ彼女の叔父さんと似ているかって話を聞くのも結構疲れるからね。僕たちの場合は逆に訪問客が少なくて、他のベッドの周りが家族や訪問客で溢れ返っているようなときは、それもまた変に寂しかったよ。もっと友達や親戚が病院まで来られたら良かったけど、遠く離れているというのもまたいいと思うんだ。

大勢が押し寄せて来る週末以外、自分たちだけの静かな時間を持つことができたのはラッキーだったと思う。ちなみに君のところに訪問客が来たら、それとなく長居はさせないようにしよう。出産を終えて間もない君と彼女はまだ新しい環境に慣れていないんだから、お客さんに向かっていつまでもニコニコしてばかりいられないよ。命を振り絞るほど頑張った出産の後に、一番すべきことはひたすら眠ること。あれ、さっそく赤ちゃんの泣き声が聞こえてきたぞ。まぁ、ゆっくり長い眠りにつけるのも、後1年は待たなきゃならなそうだね。

出産を祝ってまずは乾杯

野郎としては、赤ちゃんが生まれたら何はなくとも祝いの飲み会といきそうなものだが、これが意外なことにちょっと複雑なことになる。飲み会を催すのにベストなタイミングは彼女が病院にいる間だろうけど、ちょうどそのころ君は疲れ果てていて、悲しいことに、ノンアルコールに近い軟弱ビール以上の強いものは飲めないというわけだ。しかも、飲み会の席での男友達たちの興味の矛先は、君が出産という素晴らしい経験を通して得た、この上ない喜びや父親になった責任や不安についての話というよりは、ダラダラお酒を飲むことと、次は誰が結婚するかっていう身内話に関心が向いているかもしれないね。

他にやることも心配することもいっぱいあるこの時期は、当然ながらパーティなんかは優先順位がぐっと下がっているはず。だから、むしろこういうことは友達に幹事をお願いするのがベストかも。結婚式やお葬式やなんかの人生の大きな出来事の場と同じように、気持ちを切り替えて、思い切り楽しむことはなかなか難しいだろうから。でも、1人で家にいて心配でウダウダしているよりはいい気分転換になるとも思う。赤ちゃんが家に来たら次に外出できるのはいつになるかわからないんだから、できるうちにやっておくべきかもしれないよ。

PROFILE

ジョン・スミス

世界的ベストセラーとなった「The Bloke’s Guide to Pregnancy 〜野郎のための妊娠ガイド〜」の著者でもあり、英国版FQをはじめ多くの育児雑誌でコラム等を執筆する。


Translation >> MIDORI MIURA

FQ JAPAN VOL.10より転載

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