注目ブランド キーパーソン・インタビュー #01:ユーキッド
2013/11/07
FQ JAPANでは、皆さんのかわりに、注目の育児ブランドのキーパーソンに、ブランドの成り立ちやコンセプト、今後の展開についてインタビューを実施しました。
注目ブランド
キーパーソン・インタビュー
in BABY & KIDS EXPO 2013
父親たるもの、我が子に与える育児アイテムは、デザイン、コンセプト、ビジネス展開……とにかくこだわって選びたい!? FQ JAPANでは、皆さんのかわりに、注目の育児ブランドのキーパーソンに、ブランドの成り立ちやコンセプト、今後の展開についてインタビューを実施しました。期間限定、連載企画でお届けします!
#01:Yookidoo[ユーキッド]
マーケティング&セールス担当 副社長
ジョナサン・セガール氏
── ブランドの概要を教えていただけますか?
Yookidooは、デザインハウスです。設立から14年間、「tiny love」というブランドのデザインを手がけていました。ですから、私たちの強みは、製品のデザイン、そして開発力ですね。商品開発ができるデザインハウス、ということです。2008年までは、そうやって他のメーカーと仕事をしていました。
── そして、自社ブランドを立ち上げたわけですね?
はい。2008年には、もう他の会社のためにデザインをするのではなく、自分たちは十分できるんだから、自分たちのブランドを立ち上げようっていうことになり、「Yookidoo(ユーキッド)」を立ち上げました。
── ブランド立ち上げにあたって、こだわったところはありますか?
私達はすごく厳しいポリシーを自分たちに課していて、それはすでに世の中にある(他社が作っている)商品は絶対に作らない、ということです。量とか、低価格とか、その様なことを考えながらやるのではなくて、本当に自分たちの作りたいもの、何か特別なものをひとひねりする、そんなモノ作りがやりたい、と考えているのです。だから、私たちのブランドには、現在20種類くらいしか商品がないのです。
商品をつくるときは本当にゼロから。それは料理と似ていて、全くゼロの状態から色々なものを集めてきて、そこから作っていく事をポリシーにしているんです。だから製品開発に何年もかかることがあります。マーケットが何を求めているかということよりも、プロダクトデザインにこだわり、自分達が良いと思うものを作っています。
例えば、何か商品をつくっても、どこかのタイミングで「これはもう十分じゃないか」って感じることがある。すると、それはしばらく置いておき、他のことを集中してやるんです。でも何年か経って、「あれをこうすれば、もっと良くなるんだ!」ってことが分かれば、またそれに戻って取り組む……たくさんのデザイナーがいるんですが、そんな風にみんなで話し合いながら進めています。
商品開発のプロセスですが、まずオモチャと遊ぶこともありますし、それを使って赤ちゃんに遊ばせることもあります。実は、我々の商品について一番意見を聞きたいのは、「赤ちゃん」です。買ってくれる人ではなく、バイヤーでもなく、売る人達やマーケティング担当者でもなく、「赤ちゃん」が一番何が欲しいのかを考えて作っているんです。赤ちゃんが商品で遊んでいることを「インタラクト」すると言っていますが、それがとても大事だと思っています。
── まさに「赤ちゃん目線」のモノ作りなんですね!
その通りです。
── 先ほど、他にない商品を作るとおっしゃいましたが、Yookidooの商品はどんな特長があるんでしょうか?
「赤ちゃんの発見」を大事にしています。
赤ちゃんは、生まれた瞬間から「発見」していますよね。そして、次第に「色」や「匂い」とか「手触り」とか、そういったことも少しずつ発見していくわけです。そのひとつひとつの発見を「よくできたね」と“賛美”してあげる。我々は、赤ちゃんがどんな風に世の中を見ているのかを忘れがちです。赤ちゃんの最初生まれた時の視野は20センチメートルくらいで、最初は匂いとか手触りとかで“発見”をしはじめ、育っていくうちに色々なものを身につけながらもっと高度なことや、どうやって解決すればいいかとか、何と何をくっつけたりするかとか、そうした“より高度な発見”に辿り着きます。こんな風にどんどん新しい発見を知識として身につけていく時期だから、生後2,3ヶ月も経つと最初の発見とは全く違う世界を発見しているわけです。そういう赤ちゃんの成長過程を強く意識して、そしてきちんとひとつひとつの発見を“賛美”してあげたい……、オモチャを通して赤ちゃんにさらに新しいものをどんどん発見していってもらう……そういう事をしていきたいと考えています。
── そういうアプローチが、「他にない」ということなんですね。
もちろんデザイン自体も他にないものを求めています。プレイジムなども作っていますが、ジムも他にないものを作りたかったので、例えば動きを追う“トラッキングモーション”を取り入れたりしています。月齢の低い赤ちゃんは仰向けに寝転がっていますが、何が起こってるのかなって左右をちゃんと見ている。まだ首を回せないから同じところばかり見ているだけなのですが、オモチャがくると笑い出しちゃう子もいるんです。笑っていたらオモチャがいなくなって、「あれ、どこにいっちゃったんだろう?」って不思議に思って、また戻ってくると笑い出す……そんな反応を見せたり。しばらくしたら動きを目で追う、頭を動かして目で追う、という風にどんどん成長していく。今度は、腹這いができるくらい首が据わってくると、レールをとって下に置いて使えるようになっていて、これは首や肩を支える筋肉を成長させるのにも、非常に重要な動きなんですね。
── 商品の「目」にとても特長があるようですが、何か特別な意味があるんでしょうか?
はい。これ可愛いでしょ? 赤ちゃんたちは、いつも興味あるものに大きな目を向けるんですね、それから笑顔と。
── 最後に母国イスラエルと比較して、日本のお父さんたちの印象について教えてもらえますか?
日本人のお父さんは、子供のことが好きで、子供に玩具を与えることが多いという印象です。お誕生日など子供にプレゼントする機会が多く、そういう時でも、ユーキッドの商品はお父さんたちに喜ばれると思います。なぜかというと、子供が喜んで遊んでいるから。それがすごく嬉しい。我々も、子供が遊んでるのを喜んでいるお父さんを見るのが嬉しいのです。
──母国であるイスラエルのお父さんも同じなんでしょうか?
イスラエルのお父さんも積極的というか、やれやれと感じるところもありますが、やっぱり同時にあたたかい。そして何か子供にどんどん与えてあげたいと思うお父さんが多いと思います。そして、子供たちが自分の与えたオモチャで、楽しんで学んでいる姿を見ることが、お父さんたちの満足感につながるんです。子供たちが、やっぱり主役なんですね。
── ありがとうございました。
ユーキッド
成長にあわせて長く使える
レールの上を車が走るプレイジム
¥13,125
知育玩具先進国イスラエルからやってきた、「仰向け」「うつ伏せ」「お座り」のどの時期でも遊べるベビージム。カラフルで音の鳴るオモチャや歯固めラトルなどをアーチの上やマットの上に配置することで、遊び方を変えられるため、赤ちゃんの関心も一層深まるつくりとなっている。
ユーキッド
片手でおしゃぶり、片手で音楽
海賊ミュージックラトル
¥2,100
まぬけた口笛と愉快なミュージックを奏でるオームと、おしゃれ海賊の歯固め&ラトルセット。ベビーカーの幌やマザーズバッグにぶら下げておけるC環付で、振るとサウンドやメロディが鳴り、触ると赤ちゃんの大好きなポリ袋の音が。カラフルな色とともに五感を刺激し、感受性を高めてくれる。
問い合わせ:ティーレックス
www.trexbaby.com
[Yookidooスペシャルサイト]