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サラヤが守る熱帯雨林の命と親子の絆。いま知っておきたい子どもの未来と環境のこと

健やかな地球を子どもたちに残すために
知っておきたい、パーム油と環境のこと

私たちの生活に欠かせない存在となっているパーム油。今、生産地で何が起こっているのか、そして私たちにできることは何か? 長年ボルネオ島で環境調査と保全活動を行なっているサラヤの中西宣夫さんに聞いた。

Q1,なぜボルネオ島で森林伐採が起きているの?

アブラヤシの栽培には高温多湿な気候と十分な日照時間が必要です。赤道直下のボルネオ島はこの生育条件にあてはまることからプランテーションの大規模開発が進みました。パーム油は一度植えると年間を通じて収穫が可能で、かつ生産面積あたりの油の生産量が極めて高い。その分価格も安くなるということで、世界的に需要が高まっています。現在ボルネオ島では世界で使われるパーム油の85%以上を生産しており、日本をはじめ中国やEUにも輸出されています。


川の右側、四角く区切られた部分がプランテーション。川沿いは多くの生き物が暮らす重要なエリアだが、そのすぐそばまで開発が迫っている。

Q2、「RSPO認証」って、どういうものですか?

「RSPO」はWWFやパーム油生産者、小売業者などが中心となり設立された非営利団体。パーム油の生産により熱帯雨林や生物多様性、人々の生活に悪影響が出ないよう国際的な認証基準を策定しています。この認証マークが付けられた製品はRSPOの認証基準を満たした持続可能なパーム由来原料を使用した、またはその生産に貢献した製品であることを示しています。サラヤは日本に籍を置く企業として初めてRSPOに加盟し、持続可能なパーム油の普及を支援しています。


アブラヤシの葉をロゴに採用したRSPO認証マーク。厳しい原則と基準をクリアした持続可能なパーム油を製品に使用しているという証だ。

Q3,サラヤの商品を選ぶことで何ができる?

サラヤはパーム油を使用する家庭用製品のすべてにおいてRSPO認証を取得しています。その製品を選ぶことは、持続可能なパーム油の利用に賛同の意志を示すことです。そしてこれ以上熱帯雨林を伐採しないこと、森に暮らす動物たちの命と生産者の労働環境や暮らしを同時に守ることに繋がります「ヤシノミ洗剤」などパーム油関連ブランドの対象商品の売り上げの一部は現地で環境保全活動を行う団体「ボルネオ保全トラスト(BCT)」を通じて、ボルネオゾウの保護や分断された森をつなぐ「緑の回廊」など様々なプロジェクトに使われます。

 

 

DATA


左/ヤシノミ洗剤シリーズ:香料や着色料など無添加の台所用洗剤。手肌への刺激が少なく、排水は素早く生分解され環境への負荷も低い。ヤシノミ洗剤500ml¥440。
右/アラウ.ベビーシリーズ:合成界面活性剤・防腐剤など肌刺激の恐れがある成分は一切無添加のベビー用全身ソープ。きめ細やかな泡で優しく洗浄できる。アラウ.ベビー泡全身ソープ450ml¥913。

教えてくれた人

中西宣夫(なかにしのぶお)さん


2004年よりサラヤの研究調査員としてマレーシア国サバ州でのアブラヤシプランテーションと生物多様性保全のための調査を行っている。特定非営利団体法人「ボルネオ保全トラスト・ジャパン」の設立に携わり、理事を務める。

問い合わせ

サラヤ


文/小林百合子
写真/松尾夏樹

Sponsored by サラヤ

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