「自身が叱り役で怖い存在となろう」梶原雄太の「父と母」の教育論とは?個性豊かな4人の子供たち
2020/02/18
カジサックにヨメサック、そして4人のコサックたち。梶原さんの一家は総出でYouTubeに出演。ともすれば“芸能一家”。だがそうならないための確固たる教育論があった。
【第1話】当時を振り返って「ひどかった」。梶原雄太さん、5人目でなお“成長”
【第2話】子供を叱った後にやることは? 梶原さんならではの「子育て術」が素敵すぎる
【第3話】「自身が叱り役で怖い存在となろう」梶原雄太の「父と母」の教育論とは?
【おまけ】いま一番、“家族”を謳歌している一家『カジサックファミリー』って?
個性豊かな4人の子供たち
そして、5人目は……?
実は梶原さんの両親は離婚。お父さんの存在を意識して育ってはこなかった。「だから“例”を知らなくて、自分で一所懸命考えたんです。いない分、逆に父親ってすごく大事だと思っていました」自身が叱り役で怖い存在となろうときめたのは、それだからだった。未来子さんも梶原さんのビジョンに異を唱えなかった。
「『悪いことをしてもいいことをしても、絶対自分に帰ってくる』ということを知ってもらいたかったので。悪いことをしたときにはお父さんにすごく叱られるという、ある種のサイクルをインプットできるのはいいなと思っていたんです」「道徳」「感謝」「礼儀」は小さいころからそうして教えているが、いわゆる“勉強”に関しては、中学校からというのが、夫婦共通の見解。それまでは好きなことを自由に伸ばしてあげようとしている。
4人の子供たちは、それぞれ個性豊かだ。
まず、長男の冬詩くん(12歳)。
「長男はめちゃくちゃ優しいです。何かあっても自分で呑み込んでしまうので、我慢しすぎるなと言っています。一緒にごはん食べられるときは必ず『今日学校どうやった?』って聞いてます。人が多くて言いづらいときは、お風呂で本音を話すというルール。ママに聞かれたくない話も、逆に僕に聞かれたくない話もあるでしょうしね(笑)」
長女の叶渚ちゃん(10歳)。
「しゃべるときは言葉はすごく選びます。『好きな子できた?』とか聞いたら終わり(笑)。2日は口聞いてくれへん。叶渚は、ダンスと新体操やってて、それを見てあげる時間を大切にしてるかな」
そしてもっとも梶原さん後を受け継いでいるっぽい面白キャラ・次男の寅次郎(こじろう)くん(7歳)。
「一番笑い合ってふざけあってるかも。ひとつすごく感動したのは、幼稚園のときに、泣いてる女の子のところに行ってとにかく笑わせたんですって。後で聞いたら『元気にしてあげたかった』って。そこはすごく伸ばしてあげたいですね(笑)」
4人全員、幼いころからボケツッコミを日常のなかで自然に取り入れ、マスターできるような環境で育ててきた。
いま末っ子の千鈴(せんり)ちゃんは、寅次郎くんを見て育ったという。
「だから、いつの間にか面白い女の子になってしまいましたわ(笑)。コジがせんちゃんのこと大好きなんで、かわいがりながら面白いことを教えているんですね。あと、どうやらずば抜けて運動神経が良さそうなんで、そこはちょっと楽しみですね」
そして5人目……は、まだこれから。「なんか、僕ら家族のあり方をYouTubeで見て、結婚願望なかった人でも『家族っていいな』『子供っておもろいな』って思ってもらえると面白いかな」「それは私もすごく思うわ(笑)」
PROFILE
カジサックファミリー
お笑いコンビ「キングコング」のボケ担当・梶原雄太さんことカジサック。妻は妊娠中の未来子さん(ヨメサック)。12歳の冬詩(とうじ)くんを筆頭に、10歳の叶渚(かんな)ちゃん、7歳の寅次郎(こじろう)くん、3歳の千鈴(せんり)ちゃん、そして2月には第5子が誕生予定。総勢7人の大家族。
YouTubeチャンネル:カジサック KAJISAC
Photo » NATSUKI MATSUO (NAOTO OHKAWA Photography, inc.)
Text » YUKI IMATOMI
Styling »NOBUHIKO KUBOTA
FQ JAPAN DIGEST VOL.51(2019年冬号)より転載