パパが遊べば子供が天才になる!?
教育心理学者が語る「ワガママ子育て」
2014/04/18
教えずに考えさせる「セルフコントロール」
親子でスポーツをしていると、伸び悩む子供に、いろいろと教えたくなってしまうのが親の性。
「ここをこうやればもっと上手くいくのに、何でできないのかなぁ……」。
そんな風に上からものを言わずに、グッとこらえて上手にできない理由を、自ら考えさせることが、子供の成長に効果的だと三宮先生は語る。
「〝パパの子供だからこれくらいはできるはず〟そんな親の都合で決めたハードルを、子供が超えられないからといって、叱ったりするのは間違いです。子供が自ら答えを導き出すのを待ってあげてください。これを心理学では『セルフコントロール』と呼んでいます」。
自分の得意分野だからと言って、先回りして教えたりせず、必ず子供にどうしたら目標を達成できるのかを考えさせ、自ら導き出すようにサポートする。まさに子育ての理想系だ。
「親が優れた才能を持ち、社会的にも成功しているケースでは、とかく我が子にも高い期待を抱きがちです。もちろん子供への愛情ゆえのことなのですが、つい、親がレールを敷いてしまいます。そして自分と同じようにできない子供が歯がゆく、“何故できないんだ!”と、うっかり叱りつけてしまう。そうしたことに堪えられず、子供がレールからドロップアウトすることがあります」(三宮先生)。
ある程度怒ったり叱ったりするのは仕方ないことだが、「お前はダメだ」「できない人間だ」などという極度の人格否定は、子供の成長を著しく妨げる原因。あまりシビアにならず、ひとつひとつ楽しみながら身に付けさせるのが一番なのである。