おやつは与えてもOK? 我が子のデンタルケア実践講座~トラブル編~
2018/09/22
0歳からの歯育は、毎日の積み重ねが大切。でも、子供が大好きな甘いものは虫歯の原因になるし、生えたばかりの歯は柔らかくて弱い。そこで今回は、パパが子供のために知っておきたいおやつの与え方やトラブルへの対処法をご紹介。
おやつ編
虫歯の原因は、歯についたプラーク。このプラークを作るのは”糖分”だけなのだ。これをふまえ、おやつの与え方には十分気をつけたい。
おやつの食べ方
おやつを食べること自体に問題はない。胃が小さく、3度の食事で十分に栄養を摂取できない赤ちゃんにとって、おやつは大事な栄養の補給源。一番やってはいけないことは、いつまでもだらだらとおやつを食べること。1日2回、時間を決めて食べるのが理想。
キシリトールについて
キシリトールは、虫歯を予防するというだけでなく、虫歯菌を減らす働きも持っている甘味料。電車内などで、むずがる赤ちゃんに与えるなら、クッキーやチョコレートではなく、できるだけキシリトール配合のタブレットにしよう!
トラブル編
生えたばかりの歯は、まだ柔らかくて弱い。もしトラブルが起きたときのために、かかりつけの小児歯科医がいると安心だ。
歯ならびについて
あごの形が決まるのは、早くて3歳以降。もし、遺伝などで受け口や出っ歯になるのが心配ならば、早いうちの処置が必要。治療には、時間がかかる場合が多いので専門の歯科医師と一緒に最適な方法を相談しよう。
歯をぶつけたら
よちよち歩きを始めた赤ちゃんに多いのが、転んだり、よろけた拍子にテーブルに歯をぶつける事故。ちょっと驚きなのだが、歯も強くぶつけると、皮膚と同じように内出血をおこす。歯が紫色に変色していたら、すぐ病院へ。
PROFILE
【監修】坂部 潤先生
歯学博士(小児歯科学)、小児歯科、小児矯正歯科の専門医。アメリカのUCLA小児矯正科への留学の経験を生かし、小児専門歯科「キッズデンタル」を目黒、成城、麻布に開業。最新の小児歯科医療の提供に勤めている。2児のDAD。
Illustration >> Hama-House
FQ JAPAN VOL.11より転載