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子供の食はパパが守る! アレルギーと食品添加物の基礎知識

アレルギーや食品添加物は常に気をつけたいポイント。食事を選べない子供に代わって、気をつけるのはパパの役目。アレルギーが心配な食品にはどんなものがあるか、何に気をつけるべきかを確認しよう。

アレルゲンを持つ食品は
24品目も!?

現在、日本人の3人に1人がアレルギー疾患といわれ、4割を超える子供が何らかのアレルギーを持っているといわれている。さらにその半分が食品に関するアレルギーで占められ、年々増えていく傾向にある。

そんなアレルギーの原因となる食品を「アレルゲン」と呼ぶ。主な代表格としては卵、牛乳、大豆など。2000年に厚生労働省が指定したアレルゲンを持つ食品は24品目を数え、バナナなども加えられている。

また、現代のアレルギーの中には子供の頃発症し、その後一時的に治まるものの、20歳を超えてから再発症したりするものもある。子育てをしていく上で、アレルギーは無視できない存在なのだ。

アレルギーの症状には
どんなものがある?

では、アレルギーによる症状とはどのようなものか。例えば、舌の痺れ、急速な血圧低下や脈拍の速まり、冷や汗や顔面蒼白といったものが主だ。特定の食品を取ってから時間を置かずに運動をはじめることにより上記のような症状が引き起こされる場合もある。

また、急性ジンマシンもアレルギーが引き起こす一種であるし、乳幼児・幼児期の食物アレルギーはアトピー性皮膚炎と深く関わっている。どうしても不安な場合は医者に検査してもらうことをおすすめするが、症状が出る前から、あれこれ騒ぎ立てるのも食卓の楽しさを奪うことにつながってしまう。

アレルギーへの対応ポイントとして普段の食事も重要となる。例えば新しい食材を使う場合、1回の食事に何品目も入れないことが大切。1回の食事に1品目ずつ足していくことによって、アレルギー症状がでたときに、何の食材が原因かを特定しやすくなる。またその方が医師も対処しやすい。

そして、もし発症した場合は野菜や代替食品、調理の工夫で子供の栄養の偏りを解消していくことが重要となる。さまざま工夫を凝らし献立を考えたい。

食品添加物は
なるべく避けよう

子供の食を考えたとき、食品添加物の影響が真っ先に思い浮かぶ。しかし現在の食生活の約6割は加工食品で占められている。特にインスタント食品や冷凍食品、ハム・ソーセージに代表される食肉製品、惣菜、菓子類など、食品添加物をまったく摂らないことは、どう考えても難しい。また大人1人平均として年間に摂取している食品添加物の量は4kgに達してしまうのだ。

そんな食品添加物の中でも、なるべく避けたいものは何か。それは亜硝酸、硝酸K、ソルビン酸、ソルビン酸K、サッカリン、サッカリンN、赤色104号、赤色106号、リン塩酸、総合リン酸Nなど。

亜硝酸と硝酸Kは発色剤の一種で、他の添加物や食品と反応して発ガン性物質に変わるといわれている。

ソルビン酸とソルビン酸Kは保存料の一種。これも亜硝酸塩と共に使われると発ガン性物質に変わる可能性がある。

サッカリンとサッカリンNは甘味料として使われる。発ガン性の疑いがあり使用が禁止されていたが、再び認可された。

赤色104号と赤色106号は着色料。これも発ガン性があるといわれ海外では認可されていない。

リン塩酸と総合リン酸Nは接着剤として用いられる。多く摂取し過ぎると鉄分が吸収されにくくなり、一方で骨が正常に成長しなくなるといわれる。

もちろん食品パッケージの原材料表示欄には食品添加物についても表示がされているので、買い物の際にも気を配ってみよう。内容としては、使用した重量の多い順番で書かれている。着色料や保存料が最初のほうに記されている場合は要注意。

アレルギーが心配される
代表的な食品

アレルギーの原因食品として注意したいのは、卵、牛乳・乳製品、大豆、小麦、そば、鯖、ピーナッツ、エビ・カニなどだ。それ以外にトマト、キウイ、メロン、りんご、桃などの果物類あるので、食中食後の子供の様子には要注意。小さいうちはダメでも、2〜3歳になったら食べられるようになるケースもあるので、神経質になりすぎないで。

こんな症状がでたら要注意!

●手足や顔に、発疹や湿疹が出てきた。
●口の周りがかゆくなったり、唇がはれた。
●うんちが、急にゆるくなった。
●急に息苦しくなり、ぐったりとした様子になった。

特定の食べ物を食べた時にこんな症状が出た時は、医師に相談してみましょう。食べてから2時間以内にアレルギー反応を発症する「即時型」の場合、体に変化が現れるので注意!


Text >> YUKINOBU KATO

FQ JAPAN VOL.9より転載

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