まるで魔法のおもちゃ!? 輸入玩具店ラングスジャパンの商品へのこだわり
2018/08/28
高パフォーマンスに貢献!
リラックスさせるスポーツトイ
「私が感じた面白さは、200%以上の魂を注いで作らなければ、人には100%のものを伝えられません。たとえば、『R7とR8のラングススクーター』は、水転写によるラングスジャパンのオリジナルデザインです。
水転写とは、水面に絵柄フィルムを浮かべて、ボードを上から沈めて絵柄を転写させる技法。職人が1つ1つ手作業で施工しますから、同じものは2つと存在しません。すべて色味が違いますから、世界にたった1つの自分だけのボードになります。
さらに、このデザイン性を損なわないようデッキテープを透明にしました。このテープを見つけるまで、世界中の工場を探し回りました」。
この情熱と美的感性のルーツはどこにあるのか。それは、生まれ故郷の金沢で4年もの間、加賀友禅を学んだ経験にある。加賀友禅といえば、写実的な草花模様を中心とした絵画調の柄が特徴だが、落ち着いた古風な文様や地色もさることながら、身につけた人に風格を与える国指定の伝統工芸品だ。
着た人に〝トキメキ〞を与える。これこそラングスジャパン全商品の共通点かもしれない。しかも、美的センスは単なる感性で終わらず、すでに数字が証明しているところだ。
「数字は私にとって売り上げではありません。売れた数=ハッピーの人数そのものなのです」。
数字の実績はまた、海外メーカーと国内バイヤーから寄せられる信頼度の高さにも比例する。
「私が扱うのは、競技者が使うようなリアルなスポーツ用具ではありませんが、競技の合間などの気分転換にふさわしいスポーツトイなのです」。
スポーツはスポーツでリラックスする――。ラングスジャパンの商品は、緊張とリラックスの中間にある「ゾーン」(もっとも高いパフォーマンスを発揮できる状態)を生み出す魔法のトイなのかもしれない。
PROFILE
ラングスジャパン 代表取締役社長
小林美紀さん
問い合わせ
ラングスジャパン
TEL:03-5430-9181
<ラングスジャパンとは>
1987年創業。家族全員で楽しめるトイを企画・販売する玩具の輸入総代理店。遊びながら動体視力や反射神経、バランス感覚を鍛えられるスポーツトイを中心に取扱い、2009年より自社製品の開発もスタート。
Photo>> NATSUKI MATSUO(NAOTO OHKAWA PHOTOGRAPHY.inc)
Text >> MIKAKO WAKIYA
FQ JAPAN DIGEST VOL.45(2018年夏号)より転載