FQオムツはずれ教習所!カギはアクションの繰り返し
2018/06/27
子供にとって未知なトイレ
だからこそ、優しく誘う
子供は最初、トイレというものがまったくわからない。だから当然好きも嫌いもない。それが子供にとってのトイレという場所。そこでトイレの意味を教えるとともに、不安にさせないことが教習のポイントとなる。
□トイレが何たるかを教えてあげよう
□楽しいデコレーションでトイレと仲良しに
□トイレに行く時はいつも一緒に
□出なけりゃサッサと切り上げる
安心させることが大事
安全はもっともっと大事
オムツはずれの第一歩。それはトイレがオシッコをする場所だと教えてあげることに他ならない。とてもシンプルだ。一番わかりやすいのは自分がトイレへ行った際、「ここがトイレだよ。おしっこやウンチはここでするんだ」と話してあげればいい。実際に親がして見せてあげればもっと伝わるだろう。
それでもイマイチわからない初めての場所。そこが暗く寒々しかったら、大人だってもう2度と行きたくないのでは? というわけで、明るく暖かい雰囲気づくりも大切。遊び場にならない程度に小物やポスターなどで飾りつけるのもいいだろう。
また、末松先生によると、トイレ嫌いになる原因として多いのが、トイレに1人で取り残されてしまうことだとか。「たとえ、ちょっとした電話に出た数分だって、不慣れな場所に残される子供にとっては、すごく不安なんです」。
トイレ教習中は子供に付き添うことが最優先事項。水場だけに命にかかわる事故に発展する可能性も……子供の安心と安全のため、置き去りは絶対ダメなのである。
そして、いざタイミングバッチリでトイレに座ったハズなのに、なかなか出ない。そこで無理に座らせ続けるのもトイレ嫌いにさせる要因の1つ。出ないときはサッと仕切りなおそう。
朝起きたら一緒に!が第1歩
オムツはずれ教習では、学習と実技は並行して進める。トイレに行ったら、実際におしっこやウンチを経験してもらおう。大切なのは、決して焦らず、サポートに徹する心構えだ。
□タイミングは寝起きがベスト
□パパの実演を子供はマネる
□ちゃんとできたらとことんホメる!
□“おもらし”で覚えるギリギリタイミング
目的を忘れず子供をサポート
あの手この手で取り組もう
子供からの『オシッコ!』コールがあれば合格はもう目前! でも意思を伝えづらい時期は親がトイレに誘ってあげよう。うまく出たら「オシッコ出たね! エライね!」といっぱい褒めてあげる。でも、おしっこが出るのはどんなタイミング?
「目安は朝起きてからや、お昼寝の後などでオムツが濡れてない状態が2〜3時間続いているとき。あとは、とにかく子供を観察すること。しばらくすると我が子なりのおしっこサインがつかめてくるものです」。
休日などに1日子供の観察日をつくり、『あ、今の表情! さて、オムツはどうかな?』と、楽しみながら我が子のタイミングを覚えていきたい。
慣れない子供には言葉で説明するより、実際に親がしてみせることで、より早く理解するケースも少なくない。『ほら、オシッコはトイレでするんだぞ』と見せてあげれば、真似したがる子供心にも火が点き、オムツはずれもスムーズに。補助便座や足乗せ台など必要不可欠なものから、おしっこできたらシール1枚! なんていう遊び心まで、グッズも効果的に利用しよう。
最後に1点、忘れちゃいけないのが『オムツはずれの目的』だ。
「最終目標は自分の意思でトイレに行きたいと言うこと。だから『1度もおもらしをしない=成功』では決してないんです。膀胱がいっぱいになりオシッコを我慢する感覚を知るには、ギリギリ間に合わないおもらしから学ぶことが非常に大切です」。