FQオムツはずれ教習所!カギはアクションの繰り返し
2018/06/27
両親のイライラが子供に
影響を与えてしまうことも!
オムツはずれ教習を始めた誰もが、ほぼ必ず抱く思い。それは……、『どうしていつまで経ってもできないの?』『ちゃんとできたのに、何で急にできなくなったの?』。
「イラッとしたり、怒ってしまうこともあると思います。ただ、そこで考えてほしいのは、まだ子供のカラダが未発達な状態にあるということ。尿道括約筋という筋肉が発達した大人は膀胱がいっぱいになっても我慢できますが、未発達な子供はある程度たまると反射的に膀胱が縮んで出てしまうんです」。
たとえ何度かうまくいったとしても、トイレでできるかおもらしかの境界は、非常に微妙な、まさに仮免状態。
オムツはずれには親の心のキャパシティも重要な問題だ。おもらししても怒っちゃいけないとか、無理におおらかな親になろうとするせいで、日々イライラはつのるばかり。それが子供に伝わり、トイレはおろか、恐れや不信感を抱かれてしまうケースも……そこで「そうなる前に”オムツはずれ”は一旦中止、半年休憩して仕切りなおす、くらいのスタンスで臨むべきです」と末松先生。
子供の体調や環境の変化で、急にうまくいかなくなることも少なくないが、そういうときも焦りは禁物。
「子供の発達は、とどまることはあっても決して戻りはしません。何らかの原因で停滞しているように見えても、それまでやってきた積み重ねは無駄にはならないんです」。
いろいろなケースにおいて効果的に働くのが父親のフォローだ。
「『子供の発達が関わることだし、焦らないで』と理解を持って接する。子供の変化について話し合う。休みの日にはパパがトレーナーになる。そうした形で夫婦のコミュニケーションを図ってほしいですね」。
さらに、末松先生のような小児科の先生は育児全般の専門家で、病気以外の相談にも応じてくれるし、地域の保健センターや育児支援センターなども強い味方となる。
Text >> HIROSHI IWAI
FQ JAPAN vol.05より転載