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話題の「教育無償化」、パパはきちんと理解してる?

子供たちが生まれてきて
良かったと思える日本へ

教育の無償化と同時に、教育の質についての議論も重要です。「無償化=画一化」ではありませんし、そうあってはいけません。モンテッソーリ教育やシュタイナー教育などの特色ある幼児教育や、私立学校が独自の精神で行う教育など、多様な教育が存在し、それを万人が等しく選択する権利がある状態を実現すべきです。多様性を認められることは、個人にとっても国にとっても力です。

これからの時代を、強く優しくしなやかに生き抜くために不可欠なものだと思うのです。

子供たちが生まれてきて良かったと思える社会に、子供を持つことが希望になる社会に、私たちの世代が変えていかなければなりません。みなさんも一度、教育無償化の恩恵を受ける側と負担者側の両方の立場から、この問題について考えてみていただきたいと思います。

知っておきたい「海外の教育事情」

● 5歳児の就学
イギリスやフランス、アメリカ、ドイツの一部の州などでは、5歳児からの義務教育が開始される。

● 大学の授業料
ヨーロッパ大陸の大学の多くは公費で維持されるため、無償または、安い授業料で通うことができる。

● 初等中等教育
イギリス(13年)、オランダ(13年)、アメリカ(12~13年)などにおいて、授業料不徴収などの措置がとられている。

● 学力世界一のフィンランド
国際学力比較調査「PISA」で常に好成績を残すフィンランド。小学校~大学までの授業料が無償で、テストや学校間格差がなく、授業日数が少ない独特な教育法で知られている。そんな質の高い教育を支えるのは、消費税23%、所得税20%以上という国民からの税負担。国民の「幸福度」でも常に上位ランクインのフィンランドの政策へ続けと、今世界から注目されている。
 

PROFILE

柚木道義 MICHIYOSHI YUNOKI

1972年岡山県生まれ。超党派イクメン議連の共同座長。2005年衆議院議員選挙岡山県4区にて初当選。現在、民進党国会対策委員会副委員長、民進党岡山県連代表、衆議院厚生労働委員会委員、消費者問題特別委員会委員を務める。プライベートでは長女6歳、長男3歳のパパ。


Text >> FUKA SASAHARA

FQ JAPAN VOL.43(2017年夏号)より転載

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