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89社から学ぶ! 長時間労働削減のための鉄板スキル

無駄を省いて効率的に!
1人ひとりが意識改革を

個人としての意識改革も大切です。いかに無駄を省いて効率的に働くか、決められた時間で業務をこなすかなど、働き方を見直す必要があります。期間限定の子育てを楽しみたいなら、やるしかない。私の場合は、娘の保育園に迎えに行きたいと考え、ワーキングママの働く姿勢を見て、働き方を変えました。

期間限定の子育て中だからこそ、パパたちには1分でも早く帰ると決意してほしい。自分一人では無理なので、職場で一緒に共同戦線張って、みんなで帰ろうというムードを作ってほしい。無駄な働きをしていないか、みんなで話し合ってほしいですね。笑っているお父さんになりたいなら、働くために生きるのではなく、生きることを楽しむために働くようになってほしい。子供や家族の笑顔は”プライスレス”ですから。

ここでは、私が実際にやってみて効果的だった、仕事効率化のアイデアを4つ紹介します。

明日からできる「4大時間泥棒」の見直し!

1. 会議
私は会議を1/8にしました。定例会議は週1回必要か、そんなに長い時間も必要か、会議参加者はそんなに必要かなどを徹底的に見直しました。回数、時間、メンバーを全て1/2にすれば、会議にかかる1人あたりの会議参加時間は1/8になります。

2. 資料作り
会議が減ると資料作りも少なくなります。部長のときは、A4・1枚での資料作りを指示しました。強い提言でないときや、要点が定まっていない企画ほど、説得材料や補足が必要になります。その結果、資料枚数が増えるものです。魅力的な提言や企画であれば、一言でも十分!

3. メール
日本人はメールが導入されてから労働時間が増加。5行以上かかるのは電話し、10行以上は会って話す。長文メールや過剰なccメールは読む人の時間を盗む行為。「知らなかったとは言わせないぞccメール」は送らない。自分宛でないccメールはフィルター機能でブロック。

4. ハンコ
日本企業は階層社会。そのため、上司のハンコを1つずつもらいに行く必要がある会社が多い。しかし、海外はボスと自分だけ。それを改善するためには、ポストを減らすしかない。欧米のようなフラットな組織づくり、契約の仕方にしていくしかない。

 

プロフィール

安藤哲也

1962年生まれ。2男1女の父親。2006年、NPO法人ファザーリング・ジャパン(FJ)を立ち上げ、代表を務める。NPO法人タイガーマスク基金代表。厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進チーム顧問、内閣府・男女共同参画推進連携会議委員などその活動は多岐に渡る。


FQ JAPAN VOL.42(2017年春号)より転載

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