注目キーワード

インタビュー

【クリス・ヘムズワース】 「父親」とは、家族とともに過ごすこと。

大切な家族の存在が
仕事に与える影響

クリスにとって大切な家族の存在は、仕事にも良い影響を与えている。「家族を持つことでもっと楽に仕事にのぞめるようになった。なぜなら今の自分には、仕事よりもはるかに大切で、強いモチベーションと責任感を必要とするものがあるから」。

家族のおかげで地に足のついた生活ができるため、より良い役者でいられると確信している様子。2月に公開した『ラッシュ/プライドと友情』で、クリスはジェームス・ハント役を務めた。ラッシュには”感情を沸き立たせるもの”という意味があるが、クリスにとってのラッシュとは、子育てである。

「まさに今は子育ての真っ最中。怖いし、楽しい。もうすぐあとふたり生まれるしね。これこそ、ラッシュだよ」。

今でこそ多くの仕事が舞い込んでくるようになったクリスだが、少し前まではオーディションを受け続けてきたことを明かす。実は『ラッシュ』のジェームス・ハント役を得るためにも、クリスはオーディションテープを送っている。

「僕はロン・ハワードの映画の大ファンで、ぜひ彼と仕事をしてみたかったんだ。だからテープを送ったのさ。ジェームスは魅力的なキャラクターだし、このプロジェクトにはどうしても関わりたかった。ジェームスには子供っぽいところがあり、いつも自分のやりたいように行動した。その自由奔放さが興味深い」。

そんなジェームスと同じくクリスも自由奔放な人なのだろうか。

「演技を始める前のほうが、ずっとそうだったね。この役を通じて自分に正直でいることの大切さを改めて思い出したよ。それに、子供をもったことも大きい。子供は本当に自由。我が子を見ていると、自分が人生で本当にしたいことは何なのだろうと考えてしまう。人生を楽しむこと、自分が好きなことをやるのは、すごく大切だ。それは、私生活においても、キャリアにおいても言えること。今という瞬間を、常に楽しむべきなんだ」。

父親であることで仕事も以前よりリラックスできるようになったクリスは、こうして人々が憧れるスーパーDADとなったのだ。

>>>PROFILE
CHRIS HEMSWORTH
クリス・ヘムズワース
1983年生まれ。1児の父。「スター・トレック」(09年)で映画デビュー。「マイティ・ソー」(11年)で主人公のソーに抜擢されて大ブレイクし、ハリウッドで一躍人気スターの仲間入りを果たす。「スノーホワイト」(12年)ではハンター役を演じ、「アベンジャーズ」(12年)、「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」(13年)などにも出演。15年にはマイティ・ソーの続編に出演予定。

Text >> NATSUMI AOI

※FQ JAPAN vol.30(2014年春号)より転載
(2014.9.1up)

12

関連記事

育児アイテム名鑑

アクセスランキング

  1. 「自閉症は人格。治すものじゃない」映画のモデルとなった父子が今思う、社会の在り方...
  2. 日本人がセックスレスになりやすい理由は? 1年で約140回のギリシャ夫婦との違い...
  3. 旅ライターが選ぶ冬の子連れスポット6選!施設選びのポイントと注意点を紹介...
  4. 男だって泣きたい…離婚後に待ち受ける試練とは?
  5. 子供に自信をつけさせるメンタルトレーニング
  6. SEXで大事なのは「触れあい」と「思いやり」
  7. 子供が親によくする質問ベスト30を紹介「なぜ空は青いの?」
  8. 産後のママはどんな状態? 妻を支えるために知っておくべき『産後ケアの基本』...
  9. 子供が怖い夢を見たらどうする? パパとママがしてあげるべきこと
  10. 男が「父親」に覚醒するための10の処方箋

雑誌&フリーマガジン

雑誌
「FQ JAPAN」

VOL.72 | ¥550
2024/9/9発売

フリーマガジン
「FQ JAPAN BABY&KIDS」

VOL.69 | ¥0
2023/5/31発行

特別号
「FQKids」

VOL.20 | ¥715
2024/11/9発売

お詫びと訂正

  第17回 ペアレンティングアワード