補助金や税金優遇などいまが狙い目!専門家が選ぶ、子育て世代におすすめのEV3選
2023/12/16
子育て世帯にとってクルマ選びはライフスタイルを左右する重要な項目。ここでは、カージャーナリストのまるも亜希子が、子育て世帯のクルマ選びをナビゲート。選び方のポイントとオススメのクルマを紹介する。
ファミリーカーの
選び方のポイント
まず初めに覚えておいてほしいのは「エコだから」という理由で、安易にファミリーカーとしてEVを選択するのは、あまりオススメできないということ。特に、充電設備のないマンションなどに住んでいる人や遠出をすることが多い人は、よく使用環境を整えてから購入しないと後悔するかもしれません。
購入時のチェックポイントは、まず航続距離と充電性能。市街地を走ることが多く1日の走行が100km以下ならば、航続距離が200km程度あり、自宅に普通充電の設備があれば問題ないでしょう。一方で、1日100km以上の距離を頻繁に走るならば、エアコンの使用など快適性を保つために必要な電力も含め、航続距離は400km程度は欲しいところ。今後普及が進むはずの90kWhの高性能な急速充電に対応していることも確認しておきましょう。
また、アウトドアレジャーが多いなら外部給電ができるV2L、電化住宅で蓄電池としても使いたいならV2H対応も必須。ライフスタイルの要件にピタリとハマるEVがあれば、それは買い時です。
RECOMMENDED CARS:SUV
BMW iX1
BMWで一番コンパクトなSUV・X1初のEVであるiX1は、ファミリー層にも使いやすい装備と積載性、俊敏な走りが魅力的。66.5kWhのバッテリーを搭載し、航続距離も465kmと長く頻繁に遠出をする人にもピッタリ。「BOOST」パドルを押すと、さらにパワフルな加速が楽しめる。
流麗なカーブを描くディスプレイやスイッチで操るシフトが先進的な運転席。後席は4:2:4分割で倒すことができ、シートアレンジも豊富。
DATA
¥6,980,000〜
サイズ:全長4,500×全幅1,835〜1,845×全高1,620mm
乗車定員:5人
問/BMW
TEL:0120-269437
RECOMMENDED CARS:コンパクトカー
BYD DOLPHIN
コンパクトサイズながら室内は高級セダンより広く、機械式立体駐車場にも入る、5人乗りのファーストカーとしてもセカンドカーとしてもちょうどいいEV。航続距離が400kmのスタンダードと、476kmのロングレンジがあり、「幼児置き去り防止装置」が標準装備となるのも子育て期に心強いところ。
海を自由に美しく泳ぐイルカをモチーフとしたデザインで、インテリアにも胸びれや波のモチーフがある、遊び心ある室内空間。後席の足元もフラットで広い。
DATA
¥3,630,000〜
サイズ:全長4,220×全幅1,770×全高1,550mm
乗車定員:5人
問/BYD
TEL:0120-807-551
RECOMMENDED CARS:軽自動車
NISSAN SAKURA
軽自動車規格のEVとして、価格や維持費が抑えられるメリットは大きい。小回り性能が高く、狭い街中や車庫入れがスムーズにできながらも、走りの上質感、パワー、静かさはもっと大きなクルマに乗っているようで満足度が高い。航続距離は180kmでセカンドカー向きだが、急速充電やV2Hにも対応。
収納が多く使いやすいインテリアで、ピアノブラックのパネルなど上質感もある。後席のロングスライドで人と荷物のスペースをフレキシブルにアレンジできる。
DATA
¥2,548,700〜
サイズ:全長3,395×全幅1,475×全高1,655mm
乗車定員:4人
問/日産自動車
TEL:0120-315-232
NAVIGATOR
まるも亜希子
カーライフ・ジャーナリスト。20年以上に及ぶ国内外の取材を通じ、数々のメディアでクルマ情報を発信。1児のママでもあり、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務める。
スマホのように自宅で充電できて、メンテナンスも簡単なEVは、上手に使えば時間に追われる子育て期の頼もしい味方になります。補助金や税金優遇など、今だけのメリットも多いので活用したいですね。
文:まるも亜希子
FQ JAPAN BABY&KIDS VOL.67(2023-24年冬号)より転載