注目キーワード

編集部からのお知らせ

夫婦の距離感 vol.01 “産後クライシス”

産後において、夫婦の愛情が冷え切ってしまうことを、昨今「産後クライシス」と呼ぶようになった。単純化して言えばこうだ。幸せであるはずの妊娠・出産を経て、いよいよ子育てがはじまる。数時間おきの授乳、夜泣き、おむつ換え……。か弱い命を守るため、母親は奮闘する。しかしそのとき父親は、やっぱり蚊帳の外。

蚊帳の外にいる父親
気付いたときにはもう遅い!?

FQっぽく、欧米の話なんかを引き合いに出してみよう。

欧米では、まだ乳飲み子のうちから赤ちゃんはベビーベッドで寝かせ、夫婦は寝室をともにする。夫婦の愛が冷めてしまったら、それは即ち夫婦関係の解消を意味する。だからこそ、愛が冷めないように、お互いに努力する。
しかし日本では、子供ができると、母子密着が進む傾向が強い。子供は母親の傍らで寝る。文字通り父親は蚊帳の外となる。だましだまし夫婦生活を続けることが、もはや文化であるような感すらある。

産後において、夫婦の愛情が冷え切ってしまうことを、昨今「産後クライシス」と呼ぶようになった。単純化して言えばこうだ。幸せであるはずの妊娠・出産を経て、いよいよ子育てがはじまる。数時間おきの授乳、夜泣き、おむつ換え……。か弱い命を守るため、母親は奮闘する。しかしそのとき父親は、やっぱり蚊帳の外。
育児のしんどさを理解してもくれず、家事にも消極的。毎晩酔っ払って帰ってきては、靴下やYシャツを脱ぎっぱなしに散らかして、むしろ妻の仕事を増やす。これでは愛が冷めるのも無理はない。

しかし、気づいた時にはもう遅い。

思い出したように妻の腰に手を回しても払われる。ベッドに忍び込もうとしても「子供が起きたらどうするの!」と叱られる。欧米であればすでに離婚のレベルである。いや、昨今は日本の女性も自立しているので、離婚に踏み切るケースも増えている。

産後クライシス離婚である。

【夫婦の距離感 prologue】はコチラ

12345

関連記事

育児アイテム名鑑

アクセスランキング

  1. 「自閉症は人格。治すものじゃない」映画のモデルとなった父子が今思う、社会の在り方...
  2. 日本人がセックスレスになりやすい理由は? 1年で約140回のギリシャ夫婦との違い...
  3. 旅ライターが選ぶ冬の子連れスポット6選!施設選びのポイントと注意点を紹介...
  4. 男だって泣きたい…離婚後に待ち受ける試練とは?
  5. 産後のママはどんな状態? 妻を支えるために知っておくべき『産後ケアの基本』...
  6. 子供が親によくする質問ベスト30を紹介「なぜ空は青いの?」
  7. 子供に自信をつけさせるメンタルトレーニング
  8. アドラー心理学から学ぶ! 「人が幸せを感じる”3つの条件”」とは?...
  9. 子供が怖い夢を見たらどうする? パパとママがしてあげるべきこと
  10. SEXで大事なのは「触れあい」と「思いやり」

雑誌&フリーマガジン

雑誌
「FQ JAPAN」

VOL.72 | ¥550
2024/9/9発売

フリーマガジン
「FQ JAPAN BABY&KIDS」

VOL.69 | ¥0
2023/5/31発行

特別号
「FQKids」

VOL.20 | ¥715
2024/11/9発売

お詫びと訂正

  第17回 ペアレンティングアワード