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【プロの技を直伝!】我が子を守る“虫さされ”予防と対策まとめ

公園やキャンプなど、アウトドア遊びが増える季節。忘れてはならない「虫対策」の極意を虫さされのプロに伺った。子供の方が大きく腫れるので、焦ってしまいがち。これを見て心構えしておこう。薬の成分なども詳しく紹介する。

親がいかに早く気づくか?
対処スピードが我が子を守る!

「虫さされ対策の極意は、2つ。さされないためにどう防御するか。さされた後いかにスピーディに動くか。この2つに尽きます。

これくらいなら大丈夫、と安易に放っておくと、痕が残ったり、時間が経つにつれて赤く腫れたり、水疱ができたり、ひどいときは“とびひ”になります。対処が早ければ早いほど、回復は早いもの。だから刺されたことにすぐに気づく“親の意識”がなにより大切なんです」。

そう話すのは、「ムヒ」で有名な明治創業の老舗、池田模範堂の虫さされのプロ、楠本さん。虫さされ薬として100年以上の歴史を持つ医薬品メーカーだ。

赤ちゃんのほうが大人より大きく腫れるのは、虫さされの経験が少ないために起こる激しい炎症反応。赤ちゃんの皮膚は柔らかく、抵抗力も弱いため大人より症状が重くなりがち。しかも新陳代謝が活発で呼吸数も多く、たくさんの炭酸ガスを出しているため、大人よりも刺されやすい。

虫よけケアに
帽子が有効?

「外遊びが増えるこれからの季節、赤ちゃんを虫からどのように守ったらいいか、そのポイントは、出かける前の虫よけケア。あと意外に帽子が有効なんです」。

手足、顔など、肌の露出している部分を刺されるが、とくに刺されやすい皮膚は薄いまぶたなどの目の周りと耳。皮膚の下にある毛細血管の熱が表面に伝わりやすく、蚊が熱を感知しやすいためだ。だから帽子をかぶれば蚊に刺されにくくなる。

「汗をこまめに拭くのも大切です。汗をかいた肌は蚊が近寄りやすい状態だからです」。

汗をかくと虫よけ剤の効果も薄れる。ベビーカーのサンシェードで日影を作り、汗をかかない工夫をするのも重要だ。

虫除け剤の
塗り方にもコツがある

虫除け剤の塗り方のコツは、お出かけ直前に、露出するところ(顔以外)にムラなく。日焼け止めと併用するなら虫除けを後に塗る。

「それでも刺されたら、汗を拭きとり清潔にし、すぐに薬を塗り込みます。冷すのは非常に効果的です」。

家に帰ってから塗布、というのでは遅すぎる。大丈夫そうに見えても、赤ちゃんは遅れて症状が出ることも多く、気づいたら腫れあがっていることも。

対策として、虫さされ用薬を携行するのはもちろん、すぐに羽織れる薄手の上着1枚(蚊や蜂が好む濃い色は×)とタオル1枚(汗拭き用&濡らして患部を冷す用)を用意すれば万全。

蚊の活動が集中する早朝と夕方6〜7時の時間帯の外出を避けるのも有効。もし、刺されてひどく痒がったり、大きく腫れあがっているようなら受診も検討しよう。

 

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