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育児と介護「ダブルケア」3割が経験、平均期間は4年

子育てと、親の介護を同時に行う「ダブルケア」の経験者は、3割に及ぶことがわかった。また、ダブルケアの期間は「3年超」が4割、「10年超」も1割で、平均期間は4年間だという。

子育てだけでなく親の介護も
3人に1人がダブルケアに関わる

7月18日、ソニー生命が「ダブルケアに関する調査2018」の結果を発表した。調査は、事前調査と本調査の二段階に分けて、インターネットリサーチ形式で行われた。

まず事前調査として、全国の大学生以下の子供を持つ30~55歳の男女1万7,049名を対象として、子育てと親(または義親)の介護を同時に行う「ダブルケア」の状況について質問。「現在ダブルケアに直面中」が12.3%、「過去にダブルケアを経験」が12.8%、「現在直面中で、過去にも経験がある」が4.0%となった。今もダブルケアに直面している人は16.3%、現在もしくは過去のいずれかにダブルケアの経験がある人は29.1%となる。

この経験率に「数年先にダブルケアに直面する」の7.5%を加えると、「ダブルケアは他人事ではなく自分事」という人の割合は36.6%にのぼる。ダブルケアは、遅かれ早かれ、3人の1人以上の割合で自分の身にも降り掛かってくる状況だということになる。

一方、現在もしくは過去にダブルケアの経験のある全国の30~55歳の男女500人ずつ、合計1,000人を対象とした本調査も実施された。

自身が関わったダブルケアについて、育児と介護のどちらが先に始まったかとの質問には、「育児が先だった」が82.1%、「介護が先だった」が11.5%、「同時に始まった」が6.4%。育児期間中に親の介護が必要になり、ダブルケアが始まったという人が多いことがわかる。

さらに、現在はダブルケアに直面していない経験者(既にダブルケアを終えた人)457人に、どのくらいの期間、ダブルケアを行っていたかを質問。「1年以内」が33.3%、「1年超~3年以内」が28.2%、「3年超~6年以内」が20.4%、「6年超~10年以内」が8.1%などとなった。総合すると「3年超」は合計38.5%、「10年超」は合計10.0%で、平均期間は3.9年だったという。

子育てだけでも大変なのに、そこに親の介護まで加われば、その苦労と負担は非常に大きなものとなる。そしてダブルケアは、子育て層の3人に1人が関わる問題なのだ。そうした状況に向け、ワークライフバランスや家事シェアなどについて、パートナーや親とあらかじめ話し合っておくなど、事前の準備を怠りなくしておきたい。

DATA

ダブルケアに関する調査2018(ソニー生命)

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