子供をうまく撮るコツは? カメラの基礎知識&撮影テクニック
2018/03/28
春といえば、撮影の機会が増える「カメラ・ハイシーズン」! 我が子が今している仕草や表情、その二度とは戻らない瞬間を上手に写真におさめるために、カメラの基礎知識をご紹介! デジタルカメラでもフィルムカメラでも、今すぐ使えるコツを伝授します。
カメラを知れば、
写真はもっと楽しく、上手くなる
せっかく高い最新カメラを買っても、なんだかいつも似たような写真……。しかし、カメラの知識を得ることで、いつもとは違う写真が撮れる!
Q 画素数が同じカメラって、みんな同じなの?
A デジカメで撮った写真の特性は、画素数だけではなく、撮像素子の特性や画像処理のチップ性能、レンズの描写力など様々な要素で変化します。たしかに画素数が高いほど解像度が高くなり、細かい部分まで描写できますが。A4サイズ(結構デカい!)にプリントする程度なら、実は600万画素~1000万画素で十分なのです。
Q そもそも露出って何?
A 露出とは、レンズから入ってきた光を電気信号に変換する撮影素子に「どれだけ光を与えるか」を意味する言葉です。レンズを通った光は撮像素子に光を取り込むほど、明るい写真になります。このとき光を取り込みすぎると写真が真っ白になってしまうので、絞りとシャッタースピードの組み合わせで光の量を調節するのです。
絞りを開けるほど、あるいはシャッタースピードが遅い(シャッターが開いている時間が長い)ほど、撮影素子で受光する光の量が多くなります。AUTOに設定しておけば、絞りとシャッタースピードを自動調整し写真も撮れますが、この“露出”を知っておくことで写真の明るさを調整し、表現の幅が広がります。
Q ホワイトバランスって何?
A 人間の目にはわかりにくいですが、光には実は色がついています。白熱灯は赤っぽく、蛍光灯は青っぽい光をしています。しかし人間の目は優秀なので、少しぐらい色がついていても自動的に補正して白く認識してしまいます。
ところが、カメラは機械なので、人間ほど上手く光の色を判断できません。そこで、デジタルカメラには「太陽光」「曇り」「日陰」「蛍光灯」「電球」など、撮影するときの光の状況を指定する「ホワイトバランス」機能があります。通常はオートホワイトバランスを選んでおけば問題ありませんが、「少し違うな」と感じることもあるでしょう。そんな場合は、手動でホワイトバランスを変えて撮ってみましょう。
Q 正しいカメラの構え方ってあるの?
A 最近のカメラはいくら手ブレ補正機能がついているからとはいえ、カメラの構え方がしっかりしていないと意味がありません。これはあくまでも「補正」であり決して「防止」ではないのです。カメラを持つときは手でしっかりカメラを持ち、両脇を軽く締めましょう。片手撮りはご法度。
フラッシュを使わない撮影するときなど、手ブレが心配なときは三脚を使ってみよう。安いモノでもいいから1つもっているだけで、我が子のベストショットを撮れる確率は間違いなくあがります。
Q コンパクトデジタルカメラだと背景ボケ写真は撮れない?
A 撮像素子の小さなコンデジでは、ボケ具合の大きな写真は撮りにくいのは事実です。でも、ズームレンズを「望遠側」に設定し、マクロ撮影(接写)モードで被写体に寄れるだけ寄り、そのとき被写体と背景が離れていれば、ある程度のボケ味が出せます。
Text >> AKIRA SUGAHARA (GIRAFFE)
FQ JAPAN VOL.14より転載