セーヌ川沿いの自動車道が公園に生まれ変わった理由
2017/10/12
フランス・パリ。 セーヌ川沿いの自動車道を潰して公園を作った!? 子育て世代に嬉しい、人や環境に優しい街づくりを紹介。
車道を公園に!?
今年4月、パリの真ん中に新たな公園「パルク・リーブ・ド・セーヌ」が誕生した。セーヌ川右岸沿いを走る自動車道が10ヘクタールの公園に変わったのだ。東京で例えるなら首都高の一部を公園にするようなもの。この大規模な公園化は、2013年に左岸の一部自動車道(オルセー美術館~アロマ橋)を歩行者に解放した事例の成功を受けて実現したという。敷地にはサステナブル商品を扱う店や、トイレなどを完備。植物や遊具も設置された公園は、休日には多くの親子連れも訪れ、市民の憩いの場となっている。市内への車の乗り入れを減らし、人と環境に優しい街へ向けた動きは、これからの子育て世代にも嬉しい変化だ。
壁に取り付けられた遊具で遊ぶ子どもたち。
今回新たに公園になった右岸側のセーヌ河岸。
Text >> YUKINOBU KATO
FQ JAPAN VOL.44(2017年秋号)より転載