子供にとって、森は最高の”遊び場”だ!
2016/02/05
森に入ろう! そこには子供の好奇心をくすぐる、数々の体験が待ち受けている。
スマート・キャンプなら、 自然と触れあう時間をたっぷり確保できる。ならば、森に入ろう!
なぜなら、そこには 子供の好奇心をくすぐる数々の体験が待ち受けているからだ。
フィールドがあれば
子供は自由に遊び出す!
我が子には、自然に触れてほしい。 そう思うのが親心。ただ、どう遊ば せればいいのか悩んでいる父親も多いだろう。その答えを、発達心理学の威であり、お茶の水女子大学名誉教授の内田伸子先生に伺った。
「子供は、放っておいても自由に遊ぶものですよ。遊びながら、想像力や思考力を養うんです。それに、幼少期に自由に遊んだ子供ほど、語彙力が高くなるという調査結果もあります」。
必要なのは見守りだけ
親子で一緒にアウトドアへ
子供にとって“遊び”とは、仕事の反対にある概念ではなく、いきいきと学ぶ土台を築くための行為なのだそう。自然の中で、子供は遊びながら学びとるのだ。内田先生は語る。
「子供はとても感覚が鋭いんです。 草木を踏んだ時の感触や水遊びの心地よさから、いろんなことを感じ取るでしょう。その経験は何にも代え難いものになるはずです」。
子供に必要なのは、親の指導ではなく、見守り。何も身構えずとも、山や森が子供を受け入れてくれる。難しく考えず、まずは親子で一緒にアウトドアへ出かけてみよう!
子供にとっては、
どんなことでも遊びになる!
森を散歩するときや小川で水遊びをするとき、しっかりと観察することで、生き物を見つけるなどの新しい発見が。
こんなものを見てみよう!
木の枝や幹・落ち葉の下・地面にあいた穴・岩の裏・草原・花びら・川の流れ・水たまり・海水のたまった浅瀬・朝日や夕日の変化・星空
泥んこ遊びは想像力を広げるのに適している。小川や森など様々な場所から土をもってきて違いを比べても楽しい。
こんなものを見てみよう!
色など種類の違う土や砂、砂利・変わった形の石・岩肌・木の幹や枝・花のつぼみ・動物・くもの巣・落ち葉・湿った苔
葉っぱで草笛を作ったり、鳥の鳴き声に耳をすませたり。自然は意外とにぎやかで、音で森の特徴が分かったりする。
こんなものを見てみよう!
葉っぱのこすれる音・落ち葉や小枝を踏んだときの音・風・鳥のさえずり・虫の羽音や鳴き声・動物の鳴き声・小川のせせらぎ・雨・焚き火
普段は積極的に意識しない「かぐ」ことに注意を向けてみると、ありふれた草花の匂いを森の中で初めて知ることも。
こんなものを見てみよう!
木の幹や葉っぱ・花・土・落ち葉・川や池の水・魚など小さな生き物・料理のできるにおい・食材・炭・焚き火・芝生・干し草
内田伸子 教授
発達心理学者・学術博士。お茶の水女子大学名誉教授。著書に『世界の子育て格差』(金子書房)、『子育てに「もう遅い」はありません』(冨山房インターナショナル)など。
Text » KANA IZUMI
※FQ JAPAN VOL.35(2015年夏号)より転載