注目キーワード

インタビュー

【ランパード】チェルシーFCの大黒柱を徹底取材

強豪チェルシーFCの大黒柱ランパード。彼の父もまた昔、一流のプロサッカー選手であった。父子で歩んだ軌跡を、FQが総力を挙げて徹底取材。

活躍の影にある
憧れの“父親”の存在

「間違いなく父は僕のキャリアに大きな影響を与えてくれた。アドバイスが必要なときに、いつもそばにいてくれたんだ。だからこそ、今の僕がいる」。

そう感慨深く語るのは、イングランド・プレミアリーグの強豪チェルシーに所属し、イングランド代表で攻守の鍵を握るフランク・ランパードだ。2005年には、サッカーライター協会がイングランド国内でプレーする選手を対象としたFWA年間最優秀選手賞を受賞し、その名を世界に知らしめた。そうした華々しい功績の裏には彼の父フランク・ランパード・シニア(以下、シニア)の存在があるという。

「僕は幼い頃からずっと、父に憧れてプロのサッカー選手になりたいと夢見てたんだ。父は、そんな僕をいつも手助けてくれた。父とは今でもよくサッカーの話をするよ。だって、父は僕にとって一番大切なファンであると同時に、信頼を寄せるサッカー評論家でもあるんだからね。父は試合が終わると僕に電話してきて、『もっと積極的に、シュートを打て!』とか僕のプレーに対しての評価を話してくるんだ」。

ランパードが父に信頼を寄せるのには訳がある。実は父シニア自身が、元イングランド代表のサイドバックを務め、なおかつ、プレミアリーグの古豪ウェストハムの人気選手としての18年間にわたる輝かしいキャリアの持ち主であるからだ。

「うちの家庭には常にサッカーが存在してたんだ。息子の伯父には、現在トットナムの監督のハリー・レドナップがいたし、従兄弟には、元イングランド代表のジェイミー・レドナップがいたからな。このような環境では、息子がサッカー以外の道を選ぶのは、難しかっただろうな」。そう語るのは、今年で61歳を迎えるシニア。

「息子が10代の頃は相当大変だったはずさ。サッカーで成功しようと思ったら、14歳や15歳で犠牲を払わなきゃいけなくなる。友人と遊びに出かけることもできないし、他の子がやっているゲームをする暇もない。正直言って、私は厳しい親だった。学業も疎かにはさせたくなかった。だから実際うちではすごい親子喧嘩が何度もあったよ。息子に厳しくああしろ、こうしろと言わなきゃならなかったからな。サッカー選手になりたければ犠牲を払わなきゃならない。私自身もそうだったようにね」

境遇が彼の精神力を強くし、周りを黙らせようと、らせようと、さらにいいプレーを導いた.

franklampard_03

>>次ページ 息子と同じクラブ所属による中傷

 

123

関連記事

育児アイテム名鑑

アクセスランキング

  1. 「自閉症は人格。治すものじゃない」映画のモデルとなった父子が今思う、社会の在り方...
  2. 日本人がセックスレスになりやすい理由は? 1年で約140回のギリシャ夫婦との違い...
  3. 旅ライターが選ぶ冬の子連れスポット6選!施設選びのポイントと注意点を紹介...
  4. 男だって泣きたい…離婚後に待ち受ける試練とは?
  5. 子供に自信をつけさせるメンタルトレーニング
  6. SEXで大事なのは「触れあい」と「思いやり」
  7. 子供が親によくする質問ベスト30を紹介「なぜ空は青いの?」
  8. 子供が怖い夢を見たらどうする? パパとママがしてあげるべきこと
  9. 男が「父親」に覚醒するための10の処方箋
  10. 産後のママはどんな状態? 妻を支えるために知っておくべき『産後ケアの基本』...

雑誌&フリーマガジン

雑誌
「FQ JAPAN」

VOL.72 | ¥550
2024/9/9発売

フリーマガジン
「FQ JAPAN BABY&KIDS」

VOL.69 | ¥0
2023/5/31発行

特別号
「FQKids」

VOL.20 | ¥715
2024/11/9発売

お詫びと訂正

  第17回 ペアレンティングアワード