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世界的ビジネスアドバイザーが教える!人生の目的を見つけるための7つのステージとは

人それぞれ自分の得意分野はいくつか認識しているはず。ただ自分の人生における「やるべきこと」を認識できている人はどれくらいいるだろうか。自分の目的に向かった道を進めば、人生の中でのあらゆる決断がより簡単になると、「トゥルービジネススクール」の創設者カット・バイルズ氏は語る。

存在理由・目的を確認し
注力するべきことや向かうべき道を明確化

米国の女優であり映画監督でもあるリース・ウィザースプーンは、米国文化における女性のあり方を変えるために、スクリーン上で様々な女性の人生を表現することを目的に活動しているという。彼女は、女性によって描かれる、女性が主人公の物語を、女性の手で映画化するために、制作会社パシフィック・スタンダードとハロー・サンシャインを設立した。

当初リースは、投資家に自分の事業を売り込んだところ、女性が主人公の映画は誰も見たがらないし、これは儲かる事業ではないと言われた。そこでリースは自分の資金を投資したのだが、これも上手くはいかないだろうと言われていた。

実際はそんな批判とは裏腹に、リースが女性を主人公にした初めての映画作品「ワイルド」と「ゴーン・ガール」は、5億ドルの興行収入を上げた。また、大成功を収めたTVシリーズ「Big Little Lies」、「The Morning Show」、「Little Fires Everywhere」のプロデューサーも務めており、ベストセラー「Where the Crawdad Sing」の映画も2022年7月に公開している。

人生の目的は、ある日突然天から降りてくるわけではないだろう。自分の人生の目的を発見するには段階を踏む必要があり、それは決して単純な道のりではないのだ。

ここでは、目的を見つけるための7つのステージを紹介しよう。人生で一度に複数のステージを経験することもあれば、あるステージは他のステージより長く続くこともある。そして、自分が今どのステージにいるのかを自覚することで、自分の人生のロードマップができ、より簡単に目的の達成に近づくことができる。

ぜひ自分の人生のロードマップを作成してみてほしい。自分はどのステージに最も近いだろうか?次に力を注ぎたいのはどのステージか?こうやって考えることで、本当の自分の目的と情熱を見つけるために進むべき次のステージが見えてくるのだ。

目的を見つけるための
7つのステージ

1 本質を見出す
今自分が感じている目的よりも、実はもっと大きな目的があるはずだと思っているのではないだろうか。何かが足りないというモヤモヤした感覚だったり、得体のしれない「何か」に向かって引っ張られている感覚かもしれない。それは、もっと社会に貢献して影響を与えたいという欲求によって起きている現象だ。

ヨガの哲学者であり、『The Book of Dharma』『Yoga and the Dark Night of the Soul』の著者であるサイモン・ハースは、自分の本質を生きるとき、目的は自然に現れると話す。自分の本当に大切にしているものが何かを見つけたら、それをもっと生活の中に取り入れてみよう。そうすることで、自分の目的が明らかになっていくという。

2 自分を受けとめる
自分の本質に従えば、徐々に自分の本当の目的が掴めるようになってくる。このステージでは、自分自身に好奇心を持ち続けることが大切だ。否定したり、押しのけたりしないで、自分のありのままを受け入れ、自分を理解していこう。

3 目的を言葉で表す
見え始めた自分の目的を、自分の心に従ってシンプルな言葉で表現してみよう。表現がシンプルかつストレートであればあるほど良い。目的を表現する言葉の例として、とあるチャリティー団体は、「ヨガを通して子供たちの自尊心、回復力、心の健康をサポートすること」を目的としている。他にもあるコンサルティング会社では、「家族が明るい未来を送れるように、地球を守ること」を目的に、それを実現する様々な企業のために持続可能なマーケティングをサポートしている。

4 目的と言動を一致させる
自分の目的が言葉で明確になったら、次のステップは自分の決断や行動、態度、使う物やサービスをその目的に沿って変えていこう。目的と一致しないものは手放していく…勇気のいることだが、やるだけの価値があるだろう。

5 目的を体現する
自分の目的に沿った言動を心がけることで、頭で理解するよりもっとその目的が具体的に体現されていく。目的を体現することで得られる深い充実感と、その価値や影響力を感じられれば、より人間は成長していく。

6 周りをリードする
自分の本質と目的を体現していくことで、自分の言動と一致した状態になっているだろう。その自分の努力や誠実さは周りの目にも映るようになり、他人にも刺激を与えられるようになる。このステージに来たら、自分の経験から得た知恵を周りにもオープンに共有していこう。自分が目的とする分野で、きっと周りにも認められる人間になれるはず。

7 進化し続ける
目的や、人生の中で自分が優先して成し遂げたいことというのは、プライベートと仕事の両方の面で自分を成長させ、新しい世界を切り開く原動力になる。もしまだこの段階に至っていないのなら、自分の人生から去っていくものは手放し、来るものを受け入れるように、もっと身を委ねてみよう。

PROFILE

カット・バイルズ(Kat Byles)

イギリスの革新的なビジネスを考えるクリエイティブリーダーや起業家、教師、アーティスト向けのビジネススクール「True Business School」の創設者。ビジネスの目的と創造性を見つけてそれらを合致させ、幸せで健康的かつ豊かなビジネスと世界の構築を目指している。
HP:www.KatByles.com


FQ JAPAN VOL.66(2023年春号)より転載

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