「ママが“ムチ”、パパが“アメ”」と語る山本耕史さんの家庭での役割とは? 理想のパパ像は自分の父親
2019/11/14
ドラマや映画、舞台などに引っ張りだこの俳優・山本耕史さん。第2子が誕生し、パパとしてもますます忙しく、充実した日々を送っている。「家族と一緒にいることが何より楽しい」と語る山本さんの、子育て事情とは?
子供との遊びや抱っこが
筋トレの一貫に
約4年前、国民的女優だった堀北真希さんと電撃結婚。多忙な俳優業の合間を縫って、2人のお子さんの育児にも積極的に取り組み中という俳優・山本耕史さんは、すっかりパパ業が板についている。
「うちの子はまだまだ『ママ、ママ』。だから僕の役目は、ママにはできない、力を使う遊びを引き受けることなんです。子供って2〜3歳くらいになると、もうパワーが有り余ってますよね。引っ張ったり、すこし乱暴したり、下の子の世話をしているママが対応するのは大変。だから僕がガーっと高く持ち上げたり、片手で足を持って吊り下げたり、振り回したりしています。そんな遊びを繰り返して、喜ばせています」。
子育ては体力勝負。とはいえ、筋トレが趣味で、日々トレーニングを重ねているという山本さんにとっては、わんぱく盛りの子供との触れ合いなど朝飯前。むしろ、トレーニングの一貫にもなっているのだとか。
「家族で外出するときは、パパが絶対抱っこしてくれるもの、と子供には思われてます。抱っこひもは使いません。この前、USJに行ったときも、4時間ずっと抱っこでした。同じ体勢でどこまでいけるか試したり、限界が来たら反対側の腕で抱っこしたり。かなりいいトレーニングです(笑)」。
妻が1人になる時間を
作ってあげたい
山本家では、買い与えるおもちゃやお菓子、しつけなど子育てのルールは、ママが基準。また、子育てにおける夫婦の役割分担は、シチュエーションによっても変われど、ママが“ムチ”、パパが“アメ”が基本なのだという。
「パパって意外となんでもいいっちゃ、いいんですよ。子供が楽しければいいし、一緒に遊べればいいし。でも、ママは、突発的な子供の要求に対しても、一歩踏みとどまって子供にとって本当にいいものかどうかを冷静に判断するんです。僕も、もっと厳しくなるはずだったんですけどね、そうもいかなくて。子供からすると完全にいじられ役で遊ばれています(笑)。役割分担は必要ですし、それもいいバランスなのかな、と」。
“子育てこそ、もっとも大変な仕事”だと語る山本さんは、専業主婦である妻への理解も深く、日頃からサポートを怠らない。生後間もない第2子は、まだまだ手の掛かる時期。お休みの日には、山本さんが率先してお世話をすることも多いそうだ。
「まだまだ授乳間隔も短くて、夜も1時間半くらいしか続けて寝られなくて、妻は本当に大変。24時間、毎日、休みがないわけですから。妻の負担を減らして、せめて3〜4時間でも寝かせてあげたいから、夜はミルクをあげたりしますし、休みの日は1日、赤ちゃんの世話をすることもあります。僕は妻1人の時間も作ってあげたいと思って、外に送り出すんですけど、心配なのか、すぐに帰ってきちゃうんですけどね」。
子煩悩で、妻思い。そしてユーモアも忘れない、心優しい父親である山本さん。理想の父親像を聞くと、「毎日遊んでくれた自分の父親」だそうだ。「毎日時間通りに帰って来て、遊んでくれた父は、一番の遊び相手でした。僕は、職業柄、毎日はできないけれど、できることがあれば極力やりたいし、今は何よりも子育てが楽しい!家族で触れ合う時間をこれからも大切にしていきたいですね」。
PROFILE
山本耕史
KOJI YAMAMOTO
1976年、東京都生まれ。1993年放送のドラマ「ひとつ屋根の下」で知名度急上昇。2004年のNHK大河ドラマ「新選組!」の土方歳三役で人気俳優の座を確立。最近の出演作は、映画『映画刀剣乱舞-継承-』、ドラマ「ストロベリーナイト・サーガ」「きのう何食べた?」など。ドラマ、映画、舞台など多方面で活躍中。
Photo » NATSUKI MATSUO (NAOTO OHKAWA Photography, inc.)
Text » YUKIKO SODA
Styling » TOMOMI OKANO
Hair&Make » KAZUHIKO NISHIOKA
FQ JAPAN VOL.52 より転載