海外出産ではお馴染みの「ドゥーラ」とは? 妻の妊娠後に夫がすべきこと
2019/04/05
海外の一部では、産前・産後の女性をサポートする「ドゥーラ」という職業が存在する。日本でその代わりとなるのは、夫だ。妻が妊娠してから、出産、育児を共に行っていくために、夫はどんな準備をすべきだろうか?
出産と育児をサポートする
「ドゥーラ」とは?
アメリカやカナダなど海外の一部地域には「ドゥーラ」と呼ばれる、産前・産後の女性とその家族を支えるプロが存在する。ドゥーラは、ギリシャ語で”助ける人”を意味するそうだ。
日本ではあまり馴染みないが、ドゥーラの代わりになるのは、助産師のほかに、夫のあなたも当てはまる。妻をフォローするには、どんな準備や心構えが必要なのだろうか? 産前・陣痛中・産後の3つのシーンに分けてご紹介しよう。
産前は出産のシミュレーションや
入院バッグの用意を
妻に陣痛がやってくる前に、出産時のシュミレーションをしておくと良いだろう。妻があなたに何を望んでいるのか知っておくのが重要だ。様々な状況に合わせて対応できるよう、あらかじめ取るべき行動を考えておこう。
もし初産なら、夫婦揃って両親学級にいくのが無難。出産の手順について多くのことを学べるし、もしかしたら同じ時期に出産する友人と出会えるかもしれない。家の近くで行われている良い両親学級を探して、予約しよう。
また、出産当日までは何が起こるかわからない。早めに入院バッグを用意しておくと安心だ。
陣痛中は落ち着いて、
妻に励ましの言葉をかけよう
陣痛が長引くようであれば、散歩やテレビ鑑賞、テレビゲームなどに付き合ってあげるとよい。妻が健康を保てるよう、食事と飲み物の準備を忘れてはいけない。
妻が分娩中に苦しんでいるのを見るのは辛いことだ。自分が無能で役立たずだと感じてしまうかもしれないが、心配することはない。あなたが側にいてくれるだけで、妻は安心し、喜びを感じているのだ。
分娩中は常に落ち着いて行動し、励ましの言葉をかけることで、妻の心と体をリラックスさせられる。そうすれば、赤ちゃんもスムーズに生まれてきてくれるはずだ。
産後は家事よりも
妻と子供のことを第一に!
産後数週間、あなたにとって最も重要なことは、妻と赤ちゃんが快適に過ごせることだ。
母乳育児であれば、妻と赤ちゃんの双方にとって辛い時期が少なからず続くだろう。彼女を励ましつつ、必要なときは助産師に相談するなどの対応を取ろう。
TEXT:スティーブン・ホワイト
兄弟誌FQ UKより転載