「愛される夫」になる! 父親たちの新マニフェスト
2018/06/20
妻の脳とホルモンを理解すれば
ケンカのない円満夫婦に!
Q1.妻がわけもなく突然キレるのは、なぜ?
原因は鉄不足。焼き肉屋へ行けば、即解消! いけいけドーパミン作用で出産が成功すれば、夫婦は「産むモード」から「育てるモード」のセロトニン系に。セロトニンの作用は気持ちを安定させ、心をおだやかにさせる。このセロトニンの合成に重要なのが鉄。男性で1日に1mg、女性は2mg。授乳中なら4mgが必要。不足すれば頭はフラフラ、論理的な話し合いなどできない。生理中は鉄不足で妻はイライラ極限状態。その解消が肉。鉄の吸収率はほうれん草は3%だが、肉なら30%。従って、強力な妻のキレ防止食材。
Q2.話してもしょうがない愚痴、オチのない話をするのはなぜ?
女性の脳は、左右の脳をつなぐ連絡回線が男性より太く、「好き・嫌い」などの感情の情報をいっぺんに流せる。だから頭の中はすぐにいろんな情報でいっぱい。話さないとパンク状態だ。話すこと自体が快感で、他者に共感を求める「共感脳」。それに対し男性の脳は「解決脳」。この違いを理解し、「大変だったね」と妻の存在自体を肯定する言葉をかけることが大切。長さは、15分でOK。妻側もちゃんと夫に聞いてもらうコツは、「愚痴だけど、聞いてくれる?」という優しい配慮が重要!
Q3.パパを男として見ず、子供扱いするのはなぜ?
「あなたは私がいないと、ほんとダメなのよね」と言って、わざわざダメ夫にするダメ妻の典型的パターン。ヘタすると子供もダメにする。これは、どの自我で相手と向き合っているのかで決まる「交流分析」で言えば、これはP対Cの関係。P(parent=親)。C(child=子供)。A(adult=大人)。CはPが絶対的に必要なため、夫を子供扱いして自分がいつでも「必要とされる存在」でありたいという願望。これが母性なのだ。解決策としては、理性的に対応してA対Aの関係に持ち込むこと。
Q4.仕事のことをなぜ妻は理解してくれないの?
仕事について具体的に話していないから。同業ならまだしも、話さなければわかるはずもない。自分が今どんなポジションで働いているかなどもっと具体的に話せば、「あぁ、それなら帰る時間も読めないわね」と妻だって理解できる。
とは言え、仕事後の一杯はほぼ理解不可能。妻は日がな1日、子供に自由を奪われ、少しでも早く夫に帰ってきてほしいと願うのは当然のこと。夫と普通に“日本語”を話すことが、唯一妻が「自分自身に戻れる」大切な時間であることを夫はもっと理解しよう。
Q5.育児をしているつもりでも、頑張りを認めてくれないの?
仕事ではだれかのアシストをしているうちは一人前とは言えない。所詮、子供の「世話」という点で、家庭内での夫の役割はアシスト役。もともとオスは、子供育てのプログラミングがないから当然だ。ならばその役に徹し、「何かやれることはある?」と妻の指示を仰ごう。妻側もやってほしいことをより具体的に、より明確に指示する。男女は脳も役割もまったく違う。同じことを相手が当然できると思うのは大まちがい。言えばやってくれる夫なら、妻はありがたく感謝してくれるはず!
Q6.パパに冷たい妻。優しくしてくれないのは、なぜ?
「ストローク」が欲しいためにする行動。ストロークとは、愛情の投げかけ。褒める・喜ばせるなどのポジティブストロークが相手から投げかけられないと、怒る・嫌うなどのネガティブストロークを返球する。子供が「ママなんか大嫌い!」と言ってわざと怒らせ、ストローク(愛情)をもらおうという行為と同じ。つまり「私にもっと優しくして」の裏返しなのだ。もしうまく言葉で愛情を伝えるのが難しいなら、「凝ってないか?」など、肌と肌が触れあえるスキンシップが効果的。だけどいきなりセックスはダメ。
Q7.パパを異性として意識しなくなるのはなぜ?
女は、産み・育てる性。いつでも現実を厳しく細かく把握して、子供に危険がないよう、目の前のことに注意がいく脳になっている。だから夫は、子供を守るために共に戦う戦士。また、女性は出産後、性欲を減退させるプロラクチンや、子供への保護・執着行動を起こすオキシトシンの分泌が活発となる。これらは母乳の分泌を促すホルモンでもある。2人のドキドキ感を高めるには、一緒に美味しいものを食べるに限る。または昔一緒に行ったコンサートなどに出かけるなどもおすすめだ。
Text >> MIKAKO HIROSE
『FQ JAPAN』vol.12から転載