子供の夜泣きはいつまで?原因・対策は?赤ちゃんの睡眠事情
2018/03/20
どんなに激しい夜泣きも
いずれは必ず治まる
そもそも夜泣きとはなんだろう。
まずは夜泣きの言葉の意味を理解するところから始めよう。夜泣きとは、お腹が空いた、オムツが濡れたなどの原因があって泣くことではなく、「原因のない号泣」を夜泣きという。生後4ヶ月くらいから1歳半くらいの赤ちゃんに見られることが多いが、2歳くらいから夜にまとめて寝るようになることから、原因のひとつに未発達な睡眠サイクルが考えられる。
睡眠サイクルは通常、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返されるが、赤ちゃんはこの切り替えがまだうまくできない。レム睡眠が大人では睡眠全体の約20%だが、新生児では50%以上と言われている。
昼間に受けた刺激(ストレス)や興奮が強すぎたせいだという説もあるが、泣く理由を細かく分析してみると、オムツの不快や空腹、暑すぎなども考えられる。しかし、ちょっと寂しくて抱っこしてほしい時に泣くこともあれば、テレビの音にも無頓着にリビングでスヤスヤと寝るときもあるし、赤ちゃんは繊細な反面、たくましい図太さもあるのだ。
いずれにせよ、はっきりとした原因がわからないのが夜泣きだ。もし、顔色が悪い、お腹が痛そうといった「いつもとちょっと様子が違うな」と感じたら、中耳炎や腸重積などのげんいんがであることもまれにあるので、その時は病院に頼ろう。とはいえ、どんなに激しい夜泣きでもいずれは必ず治まる。その日が来ることを信じよう。
Text » MIKAKO HIROSE
FQ JAPAN VOL.20より転載