水嶋ヒロ、妻の産後復帰を支えた睡眠メソッド
2018/08/10
2歳児だって、大人のように
目を見て話せば伝わる
周りから見ればパーフェクトすぎるパパでも、”魔の2歳児”には頭を抱える場面も。
「イヤイヤ期は大変です。僕の顔を見るのも嫌で、僕が近づくとソファーに頭を打ちつけながら嫌がったりして本当に困りました……。いい関係に戻れたのは、そのとき妻が娘に丁寧に話をしてくれたおかげです。
2歳の子供だって、目を見て話せばちゃんと通じているんですよね。妻も僕も、娘を子供扱いせずに大人と同じようなトーンで話して、大事なことは一人の人として対等に向き合うことを意識しています。そうすると娘もそれっぽく反応して喋ってくるんです。ただし、まだ宇宙語みたいですけれど(笑)」。
こうして常に冷静に子供と向き合えるのは、心の余裕があってこそだ。
「もちろん、失敗したなって思うこともありますよ。僕は一般的なイメージでは『おだやかな人』とよく言ってもらうのですが、実は昔サッカーをやっていた頃は、今の自分でもビックリするほどに気性が荒かったんです。
その頃の名残が出ちゃったのか、一度余裕がないときに娘を感情的に叱って泣かせちゃったことがあって。 情けないな〜と反省しました」。
夫、父親、経営者として
いつも少し先を見つめている
むやみに子供扱いをしない。その向き合い方は、娘さんの健やかな成長への願いにもリンクしている。
「大きくなったら自分の意志で行動できるようになってほしい。そうなるために最善を尽くすのが、僕の役目だと思っています。たとえば今は、料理に興味があるから子供用のキッチンセットを用意したらとても気に入って、話しかけても気づかないくらい集中して遊んでいます。
こんな風に、さらに興味を広げるきっかけになるような環境を予測しながらたくさん用意してあげたい。できれば日本だけではなく海外でも経験を積めるような仕組みをつくりたいとも思っています。
将来、娘がグローバルに活動したいと思ったときに言語の壁がないようにしてあげたい。その環境づくりは日本で育てる上で大事な課題の一つだと思っています」。
妻、娘の希望に合わせて環境を整えることに最善を尽くす。そんな水嶋さんのエネルギーは、人々のライフスタイルに繋がる新しい働き方にも注がれる。
「自分が関わっている会社には、ライフステージの変化にともない変容する社員の働き方について考える機会が多くあり、特に女性は結婚や出産を経ての社会復帰が課題となるケースが多い。
そんな問題を解決するべく、頻繁に平尾社長(株式会社じげん代表)とアイデアを出し合いながら話しています」。
自分にとって「大切なもの」を知っている彼は、新しく生み出すこと、古いものを捨てることを躊躇しない。これからも決断を繰り返して、走り続けていく。
PROFILE
水嶋ヒロ
1児の娘を育てるパパ。俳優として国内外で活躍するだけでなく、株式会社3rd i connectionsのCEO、株式会社じげんのCLO、マゼランリゾーツ株式会社Branding Directorなど、俳優の枠を超えて経営者として、プロデューサーとして活躍。
Photo » NATSUKI MATSUO(NAOTO OHKAWA PHOTOGRAPHY.inc)
Text » TAKESHI TOYAMA
Styling » TAKESHI TOKUNAGA
Hair&Make » MASA KAMEDA(The VOICE MANAGEMENT)
カーディガン¥150,000、ニット¥75,000/ともにダニエル アンドレセン(リフト エタージュ 03-3780-0163)、その他スタイリスト私物
FQ JAPAN DIGEST VOL.43(2017-18年冬号)より転載