寝かしつけの達人になるための5つの心得!
2017/11/13
夜泣きで大変なママを救え!
寝かしつけ達人になる心得
同じ月齢のママ友から「うちの子は夜、まったく起きないのよ」なんて話を聞かされると、夜泣きがひどい赤ちゃんを持つママは俄然不安になる。
昼寝させないほうがいい、母乳をやめてミルクにしたほうがいいなど、いろんな噂が飛び交うが、どれもこれも間違いだ。大切なのは、情報に振りまわされずに自分の子供をよく観察すること。不快なことはないか、のどが渇いていないか、抱っこしてほしいかなど、子供の様子にじっと耳を澄ませてみよう。
父親であるあなたがここで忘れてはならないのが、夜泣きで一番大変な思いをしている妻への思いやり。妻の様子も子供と同様しっかり観察しよう。たとえ答えが出なくてもいい。夫婦で協力して夜泣きと向きあうことが重要なのだ。なにより夜泣きは、赤ちゃんが生まれたことによって始まる新たな夫婦関係を築く土台。
妻任せにしてパパが逃げ腰で夜泣きから目を背けてはならない。ママが大変そうなら、臨機応変に散歩に連れ出すのも構わないし、ママが安心して子育てできる環境を整えてあげることがパパの役目だ。ママが助けを求める相手が第一にパパでなくてはならない。
ここで紹介する5つの作戦を、今日はこれをしよう、明日はこれをしようと楽しみながら試してみよう。期間限定の夜泣きが終わった後、「あの時は、大変だったけど楽しかったね」と夫婦で笑い合える日がきっとやってくるだろう。
①ド~ンと構える!
赤ちゃんが泣いていると、こちらまでなんだか泣けてくる……。しかし、赤ちゃんが泣くたびにオロオロしていると、赤ちゃんにもその不安が伝わってしまう。ママとパパが肚をくくって「夜泣きをしてもいいんじゃない!」とド~ンと構えていれば、赤ちゃんにもその寛容な態度が伝わって安心する。親のハッピーが、赤ちゃんのハッピーなのだ。
②環境を整える
赤ちゃんは体内時計の発達が未熟なため、自分の好きなように自由に生活している。それに付き合うママの1日は大変だ。赤ちゃんの体内時計を整えるには、夜はテレビと明かりを消して眠りの環境を整え、朝はカーテンを開けて朝日を浴びさせるのが良い。目に光を受けて目覚めのスイッチが入り、活動に必要なさまざまなホルモンが分泌される。
③睡眠表でサイクルを記録する
記録のメリットは、眠りの傾向を分析することで、ママとパパが冷静に夜泣きに対応する心構えができることにある。何時に起きていつ眠ったかの記録をつけてみると、赤ちゃんの眠りのパターンが把握できるようになる。「今日は雨のため散歩に出られず」「おばあちゃんが来た」「○時にお昼寝」などといったメモも忘れずに。
④裸にしてみる
衣服の不快さが原因で泣いていることもあるので、裸にしてみるのも1つの方法だ。洋服がチクチクしていたり、着せすぎで暑いために泣いていたり、虫に刺されたところが腫れて痛かったりする場合も考えられ、裸にすれば原因が発見できることもある。寒い時期は部屋の温度には注意し、落ち着いたら早めにパジャマを着せてあげよう。
⑤寝る直前のお風呂はNG
夜になると大人も赤ちゃんも体温が下がる。眠いときに赤ちゃんの手が温かくなるのは、手足から熱を放出させて深部体温(体の内部の温度)を下げることで眠りに就きやすくするためと考えられる。寝る直前にお風呂に入れると体温が上昇し、赤ちゃんの寝つきが悪くなるので、やむを得ず入れる場合は、ぬるめのお風呂に入れたい。
監修
佐々木礼子(ささき・れいこ)
宮下小児科医院 院長。大学卒業後、都内の病院などで勤務した後、2年間カナダで育児に専念。gooベビー「もう夜泣きはこわくない!!」の監修を手がけ、保育所・幼稚園の園医や地域の保健所などで子育て講習会の講師を多数務める。
※過去にFQ JAPAN onlineにて掲載した記事をリメイクしています。