自然が子供を成長させる。 親は“連れ出す”だけ
2016/04/11
子供の長所を見つけ、
それを伸ばすのが親の仕事
フロリダから科学関係のリサーチをする会社への転職のためハワイへ8年前に移住。 カイノア君の小学校教育も始まり、パパの血筋なのか、科学にも興味を示している。
そんなカイノア君を見ながら、パパがプレゼントしたものは顕微鏡。それを使って虫や葉っぱなど自分の興味のあるものをリサーチしているという。
「息子は科学に興味を持つ、3歳の娘は現在、モノマネにはまっている、それぞれの良さを見つけ、それをサポートそしてさらに伸ばすことを親として心がけたいね」(ルークさん)。
メハナちゃんは物を隠してママを驚かせてみたり、悪ふざけをしたりする。好奇心が旺盛で音楽にも興味があるので、「私が10年来習っているフラダンスを、メハナにも習わせたい」とその時期がやってくる日が近いことをメラニーさんは話す。
毎週日曜の教会へは家族で参加
信念と道徳心を学ばせる
カトリック教徒であるルークさんとメラニーさんは毎週日曜日には教会へ行く事を常としている。「信念や道徳心など学ぶことはたくさんある」と続ける。
カイノア君に対しても少しずつ家族の一員としての義務や独立心を養うように心がけている。朝ご飯を自分で用意させたり、タンクの水槽の水換えをする、自分の部屋のおもちゃを片付けること、次の日の学校にもっていくおやつを自分のバッグに前日の夜までに用意させることなど、家族の中での自分の役割を決め、実行するようにしている。
それと一緒に育児の上で心がけていることは、他人に対して敬意を持つこと、道徳心を学ばせることだ。人生で成功するかの鍵は謙遜の心を持っていないといけないことも、「毎週日曜日に教会へ行くことで子供たちの心の中にそれらが養われている」と話す。
何か学校でよいことがあったら褒める、家での役割分担をしっかりやったら褒めるなど、褒めることを欠かさず、これから将来難しいことにぶつかった時にも簡単に諦めず、頑張り通す人になってほしいと話す。それでも子供が約束を守らなかったり、悪いことをした時は、「ペナルティ方式で、今日はテレビ禁止とか、ゲームは3日間禁止とか、今迄やっていたことを取り上げる方式をとっている」という。
「我が子には、将来的には社会に貢献できるような人間になってもらいたい」とルークさん。好奇心と情熱、そして道徳心を持ってほしい。いつも明朗であり、他人にもその明るさや喜びを共有できるようになってもらいたいと話す。
サイエンスエンジニア ルーク・ジョセフさん(47歳)、会社経営 メラニーさん(38歳)、長男カイノアくん(6歳)、長女メハナちゃん(3歳)
生後3週間で息子を海に連れて行っていたというアクティブな家族。
Photo » ALISSA CHENG
Text » SHOKO HORIUCHI
FQ JAPAN VOL.38(2016年春号)より転載