休日が少ない中国の働き方 定時出勤・退勤がWLBの鍵
2016/04/06
「日本人は労働時間が長い割に、生産性が良くない」などという話をよく耳にする。では実際、海外の人々はどのように仕事と向き合っているのか。そこには我々にとって驚愕の、“その国ならではの働き方”が存在していた。今回は中国のWLB事情を紹介する。
連休直近の土日は振替出勤!
日本とは違った面で多く働く国
中国は日本に比べると祝日が少ない国である。そして、その祝日は中国政府が毎年年末に設定をする。例えば2015年の旧正月の連休がいつ始まるのか(旧正月の大晦日から休めるのか、旧正月当日からなのか)は、2014年の年末にならないとわからないのだ。
また、連休の直近の土日は、法定で振替出勤日になるのも日本との大きな違い。2015年の春節の連休は2月18日(大晦日)~24日の7日間だったが、2月15日(日曜日)と2月28日(土曜日)は振替出勤日となる。
他にも、10月に国慶節という7日間の連休があるが、やはり直近の土日のどこかで振替出勤しなければならない。ちなみに、1月1日の元旦と2日は通常だと2連休であるが、2015年は3日が土曜日なので3連休に、ただし4日の日曜日は振替出勤日だった。
産休は出産前後で4ヶ月のみ
残業をほとんどせず、定時出勤・定時退勤が当たり前の習慣だが、上記の通り祝日が少なかったり、産休は基本的に出産前の1ヶ月+出産後の3ヶ月のみなど、日本とは違ったところで多く働いているのも事実である。
Text » SAYAKA KAWABE
FQ JAPAN VOL.34(2015年春号)より転載