父親のための絵本講座【後編】
2016/03/21
絵本講座【後編】では、イギリスの話し方セラピストによる、読み聞かせの7つの基礎を紹介。
絵本講座【後編】では、イギリスの話し方セラピスト、ケイト・フリーマンが、絵本の読み聞かせの7つの基礎を紹介。
絵本講座【前編】も合わせてチェックして、読み聞かせのプロになろう!
1
絵本は子供たち自ら選ばせる
子供たちにとってちょうどよい絵本を探すのが大切です。子供たちは本を選ぶときに自分の意見を聞いてもらえると、読書により真剣になり、より楽しむキッカケになります。
まだ幼い子供であれば、絵本レンタルサービスなどを利用して、プロに選んでもらうのもアリです。
2
何度も繰り返して読む
幼稚園児や小学校低学年の子供たちは、何度も何度も聞きたいお気に入りの物語があるでしょう。繰り返しは話す能力を身に着ける上で非常に重要です。
親にとってはつまらないかもしれませんが、子供にとってはそんなことはありません。言うまでもなく、繰り返しには価値があります。
3
親子で交互に読んでみる
それなりに喋れる年齢になってきたら親子でお互いに読み合ってみましょう。一文ごとに交代したり、お話の中でもよく知っている部分を読ませてあげたりすると良いです。
子供ができるだけ想像力を膨らませるような工夫をしてあげましょう。
4
見せる・話す。
大切なのは語らう時間
本を読むことだけが大切なのではありません。お話を語って聞かせる、子供たちがしたことについて話す、本や映画、テレビ番組の内容について話し合う、食事を一緒にとる、話をして一緒に時間を過ごす、これらすべてが大切なのです。
15歳時点での学力についてのレポートによると、小学校低学年の時期に両親から本を読み聞かせられていた子供たちは高い点数をとっていました。
5
キャラクターを演じる
どんな本を読むにしても、子供と読書をする時間は特別なものになります。いろいろな声を使い分けて、キャラクターを演じてみたり、風の音や動物の鳴き声など物語に合わせた色んな音もアレンジで加えてみましょう。
また子供たちに次の展開を想像させてみたり、結末を変えてみたりするのも楽しいです。
6
集中させる環境づくり
ラジオ、テレビ、携帯電話など、読書の妨げになるようなものは電源を切るか、音が鳴らないようにしましょう。そして本と、ご自身のお子さんに集中する時間を作りましょう。
こういった時間の大切さを研究結果は強調しています。この時間がお子さんの30歳のときの成功に影響するならば、いま他にすることなどあるでしょうか?
7
五感を意識する
五感をフルに使った行動は子供の脳の発達にとても良いとされています。例えば、絵本を読むときは、身体を寄せ合ったり、抱っこしながら読むことで、子供は父親の体温や心臓の鼓動、匂いなど感じることができます。
絵本の中で食事のシーンが出てきたら、料理の味を一緒に思い出してみるなど、五感を意識すると読み聞かせの効果は倍増します。
Text » FQ UK
FQ JAPAN VOL.38(2016年春号)より転載