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ストライダー特別座談会~子供の「転ぶ」を考える~

2歳から乗ることができる大人気ランニングバイク、ストライダー。ストライダーに乗ることで「転んでもケガをしにくくなった」という声も挙がっているが、果たしてその真相は?自転車×幼児体育×トイのそれぞれのプロフェッショナルが、ストライダーで得られる経験や「転ぶことの大切さ」を白熱トーク!

MTBダウンヒルナショナルチャンピオン 井手川 直樹 氏
MTBチームAKI FACTORY/STRIDER所属。4児の父。16歳でダウンヒル全日本選手権で優勝。MTBチーム監督兼ライダーとして活躍中。

亀谷幼児体育研究所主宰
東京YMCA社会体育保育専門学校講師 亀谷 正美 氏

スポーツ心理学、幼児体育が専門。主な著書には『からだを動かした子はここが違う』『幼児の体育遊び』他多数。

ストライダージャパン株式会社豆魚雷代表取締役 岡島 和嗣 氏
玩具の開発及びディストリビューション事業を行う。自身の子育てをきっかけとして、ストライダー日本総代理店としての事業をスタート。

2、3歳でたくさん転ぶと運動神経が良くなる!?

●亀谷 「“転び方”を授業で教えている小学校があるのをご存知ですか?」

●井手川 「転び方、ですか? それは驚きですね。」

●亀谷 「以前、保育士さんに“転びやすい子供が多く、転んでも手が出ず、顔や頭にケガをする子が増えているけどどうしたらいいでしょう?”という相談を受けました。」

●岡島 「ケガが多いのは、やはり運動能力の低下が原因でしょうか?」

●亀谷 「まさにその通りです。あとは、“転ぶ経験”の不足です。大人が子供に転ぶ経験をさせていないから、上手く転べないのは当たり前ですよね。
私は長年、幼児体育に関わってきた経験から、転んでも大きなケガをしないために、試しに子供たちを朝の20分間、園庭で思いきり遊ばせてみたんです。すると、1年後、約40%もケガが減少したんです。走り回らせた方がケガが減るという、非常に興味深い結果でした。」

●井手川 「40%はスゴイですね! 転ぶ経験の大切さは、僕も感じます。自転車教室などでたくさんの子供たちを見ていますが、転ぶ経験をしていなくて身体の使い方を知らない子は、足を横に出せずにそのままバタンと転んでしまい、危険だなと感じることが多いんです。
その点、ストライダー経験のあるお子さんは、すぐにわかりますね。ケガしない上手な転び方を身につけている。それに、体幹がしっかり出来ていて、バランス感覚が抜群にいいんですよ。」

●亀谷 「確かに、2歳から乗れるストライダーは、運動神経の発達にはもってこいです。バランスを中心とした運動神経は、5歳で80%に達するといわれていますので、2~3歳でたくさん転ぶ経験をした子ほど、運動能力が発達するということです。」

●岡島 ストライダーは、転ぶことを前提につくられています。転倒時のダメージが最小になるよう、ハンドルはロックせず一回りしますし、車高も低く低重心設計です。
なので、自転車と比較すると転んだ時の衝撃が圧倒的に少なく、安心して転ぶ経験ができます。そして、転ぶという失敗を経験するからこそ、乗りこなせたときの喜びも大きいんでしょうね。
ストライダーに乗れるようになった瞬間の子供の表情は、みんなとっても輝いています。親御さんたちも、あまり口出しはせず、子供に思いきり挑戦させている方々が多いですね。」

●亀谷 「経験の数だけ、子供たちは立ち上がる心の強さも身につけることができます。ストライダーカップでも、転んでも起き上がって、泣きながらも挑戦する姿をよく見ますね。」

●岡島 「親はコース内に入れませんし、スタッフも基本的に手は貸しません。それでも子供たちは、自らゴールを目指して立ち上がります。
しかしそれは、普通にできることではありません。日頃から転んでも立ち上がる経験をしているからこそ起こすことのできる行動なのでしょう。」

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