乳幼児期のワクチンまるわかり! 予防接種Q&A
2015/07/14
まずは知りたい! 予防基礎接種の知識
愛する我が子を病気から守るために欠かせないのが予防接種。でも、意外と知らないことが多いもの。
まずは、予防接種の基礎知識をしっかり理解していこう!
Q. そもそもワクチンってなに?
感染症を防ぐために
最も有効な手段がワクチンです
ワクチンは、感染症の原因となるウイルスや細菌を精製・加工して、病原性(毒性)を弱めたりなくしたりしたものです。つまり、病気にならないために必要なチカラ(免疫)を、実際の病気にかからずに赤ちゃんにつけてあげるのがワクチンです。
Q. どうして予防接種が必要なの?
大切なわが子を
感染症から守るため
赤ちゃんがいろいろな感染症にかかるのは、成長のために必要なプロセスです。でも、なかには最初にかかったときの症状が激しくて、小さな赤ちゃんの身体に負担の大きい病気や、重い後遺症を残したり、命にかかわる感染症もあります。赤ちゃんを感染症から守るために、ワクチンはとても有効な手段なのです。
Q. 定期接種と任意接種って?
「任意接種=受ける必要性が低いもの」ではありません!
定期接種は、国や自治体が接種を強く勧めているワクチンで、ほとんどの地域で無料で受けられます。一方、任意接種は希望者が受けるものとされていますが、重要度は定期接種とほとんど同じです。重い病気や後遺症を防ぐという目的に違いはなく、日本で任意接種になっている多くのワクチンが諸外国では定期接種(義務)になっています。最近、日本でも多くのワクチンが定期接種に組み込まれる動きが見られますが、任意接種でも受けることをお勧めします。
Q. 同時接種をしたほうがいい?
世界中の小児科医が
同時接種を薦めています
ワクチンには数回の接種が必要なものもあり、確実に免疫をつけるには時間がかかります。必要な免疫をできるだけ早くつけるためには同時接種が有効です。同時接種により、接種忘れがなくなり、通院する回数が減るというメリットもあります。同時接種でワクチンの効果が落ちたり、副反応が出やすくなることはありませんので、安心して受けてください。
Q. 副反応って怖いの?
数日で自然に治まるものが
ほとんどです
ワクチンを接種すると、熱が出たり、機嫌が悪くなったり、注射したところが腫れたりするなどの症状が出ることがあります。ワクチンの副反応は生体反応の一部ですから、2~3日で自然に治まることがほとんどです。まれに重い副反応が起こることがありますが、ワクチンを接種せず病気にかかるリスクの方がはるかに高いので、接種は受けるようにしましょう。それぞれのワクチン接種後に起こる可能性のある副反応については、接種前にかかりつけの先生から説明を受けるようにしましょう。
Q. ワクチン接種後に気をつけたほうがいいことは?
普段通りに過ごせているか、様子に変化がないか確認を
接種後30分は接種を受けた病院で待機するなど、医師とすぐに連絡が取れるようにしておきましょう。この間に問題がなければ、急な副反応が起こる心配はまずありません。多少の腫れや熱はワクチンが作用している証でもありますので、あまり過度に心配しなくても大丈夫です。接種後1時間もすれば、お風呂やお出かけなど、普段通りの生活をして問題ありません。もしも心配なことがある場合は、すぐにかかりつけ医に相談しましょう。
知っておこう! ワクチンの接種方法は3タイプ
ワクチンで最も多いタイプ。同時接種する場合は、左右の上腕や太ももに接種する。 主なワクチン ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎、4種混合
スポイトに入れたワクチンを上腕にたらしてのばした後、9本の針がついたスタンプを上下に2回押す。 主なワクチン BCG
直接子供の口に入れて飲ませる。接種前後30分くらいは飲食を控えたほうが望ましい。 主なワクチン ロタウイルス
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