家族みんなでぐっすり眠ろう! 心地よい睡眠講座
2014/01/28
我が子の睡眠のギモンQ&A
Q. なぜ夜泣きが起こるの? 妻の睡眠不足が心配!
A. 寝不足による運動量の低下が原因
寝不足は疲労が溜まりやすくなったり、食欲、集中力が低下したりと、非常に危険な状態だ。昼間の思考力、運動量が低下すると、セロトニンという心の穏やかさを保つのに大切な脳内成分も減少する。こうなると、攻撃性が増して感情のコントロールが困難になる。これがイライラ増加の理由。誰にでも経験があることだろう。 こうした悪循環をリセットするには、なによ睡眠時間を確保することが第一。そして、朝の日光を浴びることも有効だ。適度な運動をするとセロトニンの働きが高まるので、今より少し早く起きて、朝の散歩を日課にしてみよう。
Q. 「寝る子は育つ」っていう格言は本当?
A. 寝ている間に、成長に必要な成長ホルモンが分泌される
睡眠時に分泌されるホルモンのなかで、子供の成長に欠かせないものは主に「成長ホルモン」と「メラトニン」の2つ。 「成長ホルモン」は、骨を伸ばし筋肉を増やして組織の修復をする、いわば新陳代謝ホルモン。寝入って最初のノンレム睡眠のときに多く分泌される。一方、「メラトニン」は、暗くなると出るホルモンで1~5歳の間にもっとも多く分泌される。体を酸素のもつ毒性から守る抗酸化作用や、早すぎる性的な成熟を抑える役割がある。そういう意味では、「寝る子は育つ」という格言は本当だといっていい。
Q. 寝ないと、すぐイライラしてしまうのはなぜ?
A. 夜泣きは昼夜の区別がまだついていない状態
生後3~4ヶ月以前の夜泣きにはその月齢特有の「フリーラン」という現象が関わっている。「フリーラン」とは、生まれたばかりの赤ちゃんが、まだ体内の生体時計を地球時間に合わせられず、昼夜の区別がうまくできていない状態だ。 赤ちゃんがこの状態から脱するには昼は明るいところで、夜は暗いところで静かに過ごすことが大切。そうすることで生活リズムを学び、徐々に夜泣きが減っていく。赤ちゃんが起きたからといってすぐに電気を点けないように注意したい。4ヶ月以降も続いて夜泣きをする場合があるが、これには別の要因が絡んでくる。