育児応援企業
アース・クリエイト有限会社
2015/01/26
社員の家族まで大切にする 真の“働きやすい会社” アース・クリエイトのワークライフバランスへの取り組みの根底にあるのは、「会社を大きくしていくのは社員である」という考え方。 アース・クリエイト営業本部長 企画・開発室長の岩田 良さんにお話を伺った。
社員の家族まで大切にする
真の“働きやすい会社”
アース・クリエイトのワークライフバランスへの取り組みの根底にあるのは、「会社を大きくしていくのは社員である」という考え方。
仕事と育児の両立支援の取り組みが契機となり、会社全体で休業者をフォローしあう意識が生まれ、さらには作業効率も向上。時間外労働が大幅に減少(平成19年度平均300時間が、平成25年度平均110時間に)したうえ、年次有給休暇取得率は大きく伸長した(平成19年度平均20%→平成25年度平均85%)。
今回は、その秘訣を探るべく、アース・クリエイト営業本部長 企画・開発室長の岩田 良さんにお話を伺った。
「弊社の経営理念〝道を創り 道を開き 共に歩もう〞には、仕事を通して社員一人ひとりが努力し成長しつつ、一致団結しようという思いが込められています。社員に頑張ってほしいのであれば、頑張れる環境や雰囲気を作るのが会社の責務だと思っています。環境づくりにおいて重視したのが、社員を支える家族の存在です。家族をはじめ、社員に関わるすべての人が応援したくなるような会社にするために、子供を会社に招く『子供参観日』をはじめとした家族参加型のイベントの開催、有給休暇の取得や勤務時間の調整による、家族と過ごす時間の確保などに取り組んできました。アース・クリエイトには、配偶者出産時の特別休暇制度(2週間)や始業時刻の繰り下げ・繰り上げ制度のほか、子供の急な病気や学校行事の際には柔軟に勤務時間を変更できる制度があります。これらの制度の利用を促進するのが、月1回の上司(営業本部長)と部下との個人面談です。面談では、業務管理に加えて家庭状況なども共有し、必要に応じた制度の利用について話し合います。上司の理解があることで育児休業を取得する男性社員も増加し、現在では延べ8名におよんでいます」。
男性従業員の育児参加がもたらす
仕事の効率化
「男性従業員の育児参加が進むにともない、時間に対する意識が変化し、効率的な仕事がなされるようになりました。その結果、当社の業績も伸びています。中小企業だからこそ、働きやすい環境を整備して、持続性の高い会社経営を目指すことが重要だと考えています。
また弊社では、社内に「社内改善カード」を設置したり、同僚同士の意見交換も積極的に上司が参加するなど、社員がより良い環境や条件で働けるようにするため意見を積極的に集めてます。そして、社員のニーズにスピーディーに対応できるよう、毎週、部門別ミーティングを実施。社内改善カードに寄せられた意見などを検討しています。結果、配偶者出産時の特別休暇制度が拡充されるなど、「社内改善カード」の意見を踏まえた改善例も多数生まれました。
自分も会社を作っていく1人なのだという社員一人ひとりの意気込みは、働きがいや愛社精神にもつながります。まさに、〝会社を大きくしていくのは社員である〞ということなのです。『イクメン企業アワード2014』グランプリ受賞企業という名前に恥じないよう、今後も社員と家族と一丸となって、より働きやすい環境づくりを目指していきたいと考えています」。
営業本部長 企画・開発室長
岩田 良さん
2005年に入社後、同年に営業部を設立し道路事業を開始。以後、新規事業開発や社内の環境整備など合計3部門の統括に従事。2007年に長女の出産の際、2週間の育児休暇を取得。以後、長男・次男の出産時も同様に2週間取得するなど、社内でもイクメンの鏡として積極的に制度を活用。
Text>>FUKA SASAHARA
FQ JAPAN vol.33 (2014冬号)より転載
(2014.1.26 UP)