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インタビュー

名優ユアン・マクレガーの子育て〜父親としての新境地に。

世界一周バイクの旅で
父親としての新境地に

イヴはさらに寛大な良妻ぶりを証明した。夫が俳優仲間のチャーリー・ブアマンと3ヶ月以上もバイクで世界を走破するドキュメンタリー番組「Long Way Round」の旅に出ることを了解したのだ。

もちろん、ユアンもブアマンも妻を家に残して旅へ出ることに、多少なりとも後ろめたさを感じたに違いない。「妻たちはただ単に理解してくれただけじゃない」とユアンは言う。「僕らが旅に出ることを熱心に支持してくれたんだ。本当に家族の責任から逃れたいなんて思ってはいなかったよ。むしろ、もっと関わっていたかった。子供を学校に連れて行くことも僕にとっては特別な楽しみなんだ」。

2004年にバイクの旅は収録され、日本でも人気番組となった。

「ブアマンとは、あんなに長い旅はもうやらないということで意見が一致してるんだ。旅の辛さは良き思い出に変わっていくけど、3ヶ月間も子供たちとの生活から離れるのは長すぎて何より辛いとわかった」。

旅の途中でユアンは悪路に続く悪路と悪戦苦闘していたが、彼の脳裏から子供が消えることはなかった。

「子供というのが非常に大きな旅の要素だった。特にカザフスタンからモンゴルにかけてね。現地の子供たちがいる風景はたまらなく美しく感じた。そんな時いつも自分の子供たちのことを思っていたよ」と彼は言う。

「バイクで走っていると、ラクダの親子を見かけたりして、その子供のラクダと自分の子がオーバーラップしてくる。そんな時、自分は子供たちのもとへと戻る方向に進んでいると考えるととても嬉しく思えたよ」。

旅を通じて心境の変化
新しい家族の受け入れ

家族の絆を再確認する上で、ユアンを旅に送り出したイヴの判断は正しかったようだが、家族にとって驚くべきイベントを迎えることは予想だにしなかっただろう。バイクで大陸横断の旅からユアンが帰国してしばらくした後、マクレガー一家は、モンゴルの4歳の少女を養子に受け入れたのだ。

この旅がきっかけに違いないとされているが、今も詳細はマスコミには何ひとつ明かされていない。ハリウッドスターが東洋人や第三国から養子を受け入れるのはセレブの証とされているものの、ユアンが養子を受け入れたのには、特別な理由があってのことだろう。

自分は魔法をかけられているみたいな幸運な人生を送っていると思う。それをとても幸せに感じている」とユアンは語る。

「もちろんいいことばかりじゃなくて悪いことだってあるさ。撮影で移動が多いとストレスが生じるし、家を長い間離れるということもいろいろな問題がともなう。それでもなお、自分は恵まれていると思うよ。仕事において自分の選択ができて、愛する仕事、そして愛する家族があるのだから」。


2007年3月発売「FQ JAPAN」vol.2で掲載された内容です。

 

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