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インタビュー

名優ユアン・マクレガーの子育て〜父親としての新境地に。

ユアン・マクレガーはDADの冒険心を掻き立ててくれる名優だ。「トレインスポッティング」、「スター・ウォーズ」などで、我々をインスパイアしてきた彼も今は3児のDAD。

英国が誇る名優ユアン・マクレガーの
子育て理力(フォース)とは

ユアン・マクレガーはDADの冒険心を掻き立ててくれる名優だ「トレインスポッティング」、「スター・ウォーズ」などで、我々をインスパイアしてきた彼も今は3児のDAD。FQは、ロンドンからN.Y.まで107日間かけてバイクで大陸横断という快挙を成し遂げながらも、子育てにも手を抜かないユアンの素顔に接近!

“Great Scot!!”
偉大なるスコットランド人

数々の話題作に登場し、ムービー・スターとして不動の地位を築き上げているユアン・マクレガーが、なぜ時代が求める” 父親のお手本”なのか。 彼は親友とBMWのバイクで世界を旅して周り、『スター・ウォーズエピソード3/シスの復讐』ではライトセーバーで暗黒面と戦い、最新主演映画『ミス・ポター』では、敏腕編集者であり良き夫を演じている。

実生活においても、美しい妻と3人のかわいい娘たちがいるわけだが、父親としてのユアンの素顔は、思いのほか” 普通”である。『悪魔のくちづけ』で共演したリチャード・E・グラントは、彼について「あれだけ成功しているのに、驚くほど地に足がついている。スターぶって天狗になったりしないのが不思議だよ」とコメントしている。

ユアンは、色恋沙汰を起こすこともなく、フランス人の妻イヴと10年以上も幸せな結婚生活を送っている。2人は1994年に映画のセットで出会い、1年後に結婚。10年以上経った今もなお色褪せない衝撃作『トレインスポッティング』主役のジャンキー・レントン役を勝ち取るため、10kgの減量ができたのもイヴの献身的なサポートのおかげだった。

そして間もなく、クララ・マティルド、エスター・ローズという2人の娘を授かった。

愛娘クララの重病で
父親として目覚める

クララが1歳8ヶ月のとき、L.A.でタランティーノが監督する『ER』へゲスト出演していたユアンは、慌てて飛行機でロンドンへ戻る羽目になった。クララが高熱で緊急入院したのだ。幸運にも3週間ほどでクララは退院したが、集中治療室で必死で髄膜炎と闘う愛娘を目の当たりにして、ユアンは父親としての責任に目覚めたのだという。その後、ユアンは、スコットランドで唯一の子供用ホスピスに関心を持つようになった。チャリティーの義援金を集めるためにBBCの番組にキルトを着て出演するなど、ユアンは偉大な父親へと変身していた。

ユアンは海外ロケがなければ、彼が物置小屋と呼ぶセント・ジョンズ・ウッドの家で父親役に専念している。「ロケで長い間家族と離れてもう懲りたんだ」とユアンは言う。彼が仕事で家族と会えない時はWebカメラや携帯電話で会話をしたり、長期ロケには家族を同行させる契約をするのは有名な話で、『ムーラン・ルージュ』と『スター・ウォーズ』の撮影現場にも妻と娘を同行させた。

「家を空けなければならないのは俳優という仕事上、避けられないことだ。だからといって、二重生活を送ることになるのはごめんだ。今の自分にとって、家族が何よりも大事だからね。家族がお互い安心できて幸せでいられるためには、こうするのが一番だと思っている。ちょっと家を離れなければいけなくなるけど、俳優以外の分野でも同じことをしている父親がたくさんいるし、僕は実際にすごくいいことだと思ってる」。

そうは言っても、知らない土地で家に子供と残される妻は大変だろう。「その通り、イヴの方が大変だと思う。でも彼女は素晴らしく知性的で、僕らがやっていることの意味をよく理解してくれている。彼女は書き物をしたり、どこにいてもいつもその土地を楽しんでいるよ。彼女自身、子供の頃たくさん移動した経験もあるし、彼女にとっては、どこにいるかということよりも、僕たち家族が一緒にいるということが大事なんだ。場合によっては、クララは学校に行けないことになってしまうけれど、父親と一緒に4、5ヶ月過ごすことは学校の中断とか家庭教師がいないことよりもっと重要だと思うよ。映画は人生を破滅させると言うが、僕は映画のせいで自分の家族を崩壊させたりなんかしない」。

世界一周バイクの旅で
父親としての新境地に

"The Men Who Stare At Goats" Portraits - 2009 Toronto International Film Festival

イヴはさらに寛大な良妻ぶりを証明した。夫が俳優仲間のチャーリー・ブアマンと3ヶ月以上もバイクで世界を走破するドキュメンタリー番組「Long Way Round」の旅に出ることを了解したのだ。

もちろん、ユアンもブアマンも妻を家に残して旅へ出ることに、多少なりとも後ろめたさを感じたに違いない。「妻たちはただ単に理解してくれただけじゃない」とユアンは言う。「僕らが旅に出ることを熱心に支持してくれたんだ。本当に家族の責任から逃れたいなんて思ってはいなかったよ。むしろ、もっと関わっていたかった。子供を学校に連れて行くことも僕にとっては特別な楽しみなんだ」。

2004年にバイクの旅は収録され、日本でも人気番組となった。

「ブアマンとは、あんなに長い旅はもうやらないということで意見が一致してるんだ。旅の辛さは良き思い出に変わっていくけど、3ヶ月間も子供たちとの生活から離れるのは長すぎて何より辛いとわかった」。

旅の途中でユアンは悪路に続く悪路と悪戦苦闘していたが、彼の脳裏から子供が消えることはなかった。

「子供というのが非常に大きな旅の要素だった。特にカザフスタンからモンゴルにかけてね。現地の子供たちがいる風景はたまらなく美しく感じた。そんな時いつも自分の子供たちのことを思っていたよ」と彼は言う。

「バイクで走っていると、ラクダの親子を見かけたりして、その子供のラクダと自分の子がオーバーラップしてくる。そんな時、自分は子供たちのもとへと戻る方向に進んでいると考えるととても嬉しく思えたよ」。

家族の絆を再確認する上で、ユアンを旅に送り出したイヴの判断は正しかったようだが、家族にとって驚くべきイベントを迎えることは予想だにしなかっただろう。バイクで大陸横断の旅からユアンが帰国してしばらくした後、マクレガー一家は、モンゴルの4歳の少女を養子に受け入れたのだ。この旅がきっかけに違いないとされているが、今も詳細はマスコミには何ひとつ明かされていない。ハリウッドスターが東洋人や第三国から養子を受け入れるのはセレブの証とされているものの、ユアンが養子を受け入れたのには、特別な理由があってのことだろう。

「自分は魔法をかけられているみたいな幸運な人生を送っていると思う。それをとても幸せに感じている」とユアンは語る。

「もちろんいいことばかりじゃなくて悪いことだってあるさ。撮影で移動が多いとストレスが生じるし、家を長い間離れるということもいろいろな問題がともなう。それでもなお、自分は恵まれていると思うよ。仕事において自分の選択ができて、愛する仕事、そして愛する家族があるのだから」。


2007年3月発売「FQ JAPAN」vol.2で掲載された内容です。

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