注目キーワード

基礎知識

【男性育休中のお金事情】家計はどうなる?もらえるお金についても解説!

より柔軟に男性も育休を取得できるようになったが、仕事を休むにあたって、心配なのがお金。産休~育休中にもらえるお金についてしっかり理解しておこう。

<目次>
1. 「産休~育休中にもらえるお金」
2. 「支給額のイメージ」

 

産休~育休中にもらえるお金


➀出産育児一時金
概要:出産・分娩費用の補助金
支払い元:健康保険
金額:赤ちゃん1人につき一律50万円(※2023/4/1から増額)
支払い時期:医療機関に直接支払い(自分で立て替えてから退院後に支給を受けることも可能)

➁出産手当金
概要:産休中のママへの給付金
支払い元:健康保険
金額:標準報酬月額の2/3
支払い時期:申請1〜2ヶ月後に振込

ママの産休中にもらえるお金は、「①出産育児一時金」と「②出産手当金」。「①出産育児一時金」は出産・分娩費用にあてるもの。就業の有無に関わらず、一律50万円が産院に直接支払われるのが基本。「②出産手当金」は、就業しているママの産休中に出る給付金。産後8週間の産休は義務だが、その間は給与が出ないため、健康保険から標準報酬月額の2/3 が給付される仕組みだ。振込は申請1〜2ヶ月後なので注意しよう。

➂育児休業給付金
概要:育休中のパパ・ママへの給付金
支払い元:雇用保険
金額:
<180日まで>
育休前賃金の67%
→税金等の免除により、実質手取りの約80%
<181日以降>
育休前賃金の50%
→税金等の免除により、実質手取りの約55%
支払い時期:育休開始2ヶ月後から2ヶ月ごと

育休中のパパ・ママには、「③育児休業給付金」がもらえる。雇用主からではなく、雇用保険から支払われる仕組みだ。180日までは育休前賃金の67%だが、同時に社会保険料、所得税、雇用保険料が免除されるため、手取りの金額と比べると約80%残る形となっている。ただし、181日以降は育休前賃金の50%となる。支払いは育休開始2ヶ月後から2ヶ月ごとになることにも注意が必要だ。また、これは会社に勤める労働者のみの給付金で、会社役員やフリーランスには適応されない。

なお、もともとは全期間50%だったが、2014年の改正で67%となった。一方、2022年度の厚生労働省の調査では、男性の正社員が育休を取得しなかった理由の第1位が「収入を減らしたくなかった」だったという。そこで2025年度には、給付金の額を育休前賃金の80%程度に引き上げ、実質手取りの100%とすることが検討されている。

パパ・ママがともに子育てをすることは大切だが、子どもが生まれてお金がかかる中で、収入を減らしたくないのは当然のこと。少子化対策が叫ばれる中で、子育ての金銭的な負担がいかに軽減されていくか、今後も注目していきたい。


FQ JAPAN VOL.71(2024年夏号)より転載

育児アイテム名鑑

アクセスランキング

  1. 日本人がセックスレスになりやすい理由は? 1年で約140回のギリシャ夫婦との違い
  2. 産後のママはどんな状態? 妻を支えるために知っておくべき『産後ケアの基本』
  3. 1日数時間で!? おむつが外れるトイレトレーニングが凄かった
  4. 子供に自信をつけさせるメンタルトレーニング
  5. 男だって泣きたい…離婚後に待ち受ける試練とは?
  6. 男が「父親」に覚醒するための10の処方箋
  7. 【眼科医監修】「目にしみない」は大丈夫!? ベビーソープやシャンプーが赤ちゃんの目に入ったら?
  8. おむつ代をもっと有意義に!アイリスオーヤマが赤ちゃん用紙おむつを初発売!
  9. 妻がオンナに変身する18のアプローチショット Part.2
  10. アドラー心理学から学ぶ! 「人が幸せを感じる”3つの条件”」とは?

雑誌&フリーマガジン

雑誌
「FQ JAPAN」

VOL.75 | ¥550
2025/6/9発売

フリーマガジン
「FQ JAPAN BABY&KIDS」

VOL.72 | ¥0
2025/6/20発行

特別号
「FQKids」

VOL.21 | ¥715
2025/2/7発売

お詫びと訂正

  第17回 ペアレンティングアワード