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【レビュー】プジョーのスポーツワゴン『308SW』を子育て世帯が選ぶべき理由とは

子育て世帯にとって欠かせない相棒であるクルマ。子どもの成長に伴い、快適性から走行性へ、求めるスペックも変わってくる。ここでは、父親でもあるFQUKの編集者・ティム・バーンズ・クレイがいま気になるクルマのテスト走行を行い、その魅力をレビューする。

個性が光るワゴン車

ワゴン車を探している人にとって、プジョーはあまりなじみのないメーカーかもしれない。ただ、フランス生まれの洗練されたデザインと気持ちいい走りに興味を惹かれるならプジョーのスポーツワゴン『308 SW』をぜひおすすめしたいと思う。


ライオンのかぎ爪をモチーフにした3本のテールライトがスタイリッシュさを表現

強い存在感を放つモダンなルックス、新しいデザインのエンブレムが輝く堂々としたフロントマスク、斜めに切り込んだデイライトなど、個性が光るワゴン車だ。今回の試乗車は308 SWのなかでもコスパに優れる「Allure Premium(アリュール プレミアム)」。エクステリアは切長の端正なLEDヘッドライトや17インチのアロイホイール、インテリアは10インチのインフォテイメントタッチスクリーン(Apple CarPlay/Android Auto対応)を筆頭に、音声制御システムやレザーステアリングホイール、3D衛星ナビ、キーレスエントリー/スタートシステムなど、満足できる装備内容となっている。

豊富なバリエーションと
高いレベルの走り

プジョー308 SWはバリエーションが豊富で、1.5ℓのディーゼルターボ車やプラグインハイブリッド車も人気だが、試乗したのはボトムに位置する1.2ℓの直列3気筒DOHCターボである。つい最近まで、日本市場にも同じパワーユニットを積む「Allure」が輸入されていた。

総排気量は1199ccで、最高出力は130ps(96kW)/5500rpm、最大トルクは230N・m/1750 rpmだ。これに最新の8速オートマチック・ギアボックスを組み合わせている。1.2ℓの3気筒エンジンというとパワー不足で少々つまらないというイメージを抱くかもしれない。しかし、このサイズのワゴンのなかではかなり高いレベルの走りを披露する。発生回転数を見れば分かるように、低回転域から力強いトルクを発生し、ターボの後押しもあるから、あらゆる速度域で驚くほどのパフォーマンスを見せてくれた。

また、ハンドリングも優れている。乗り心地は少し硬いもののキビキビとした軽快な走りが印象的だ。308 SWは、空気圧を高めに設定したグリップ力のあるタイヤと、しっかりとチューニングされたシャシー、サスペンションのおかげで、狙った通りにコーナーを走り抜けることができる。速いスピードでコーナーに飛び込んでも舵の効きがよく、コントロールしやすい。

家族がくつろげる適度な広さ&
高いレベルの安全性能


収納力抜群のラゲッジは後列シートを倒せば車中泊も可能な広さ

プジョーの308比べ、308SWではホイールベースを50mm延ばしているためキャビンは広く、特に後席は膝元の余裕が増したことで座り心地も快適。ステアリングホイールは上と下を平らにした特徴的な形状で、未来感あふれるデザインだ。ダッシュボードのi-Cockpitディスプレイは、見た目も美しく、視認性を高めるためドライバーの方向を向いている。また、高画質のディスプレイは直感的な操作ができ、様々なカスタマイズも可能だ。注目のデジタルメーターも、情報量は十分で見やすい。ただ、フラットトップのステアリングホイールが少し視界の邪魔になるのが惜しいところだ。

キャビンスペースは家族がくつろげる適度な広さ。シートの出来もいいからロングドライブでは疲れも少ないだろう。また、トランク容量は定員乗車時に608ℓを確保した。6:4分割可倒式のリアシートを畳めば、荷室は1634ℓに拡大する。2名乗車なら、かさばる荷物も難なく積めるはずだ。また、安全性能も高いレベルにある。ヨーロッパで実施されている自動車安全テスト「ユーロNCAP」の安全性評価で4つ星を獲得。先進安全装備も、自動緊急ブレーキ、アクティブセーフティブレーキ、ブラインドスポットアシスト、レーンキープアシスト、交通標識認識システムなどの安全キットが搭載されている。

今回の試乗の結果、プジョー308 SWはワゴン車市場において、ルックス、実用性、そして充実した装備を兼ね備えたハイスペックモデルと言える。ワゴン化によってボディは大きくなったが、エンジンは非力と感じないし、ハンドリングはキビキビとしている。さらに、販売価格がリーズナブルで、良心的なところも魅力の一つだろう。

ちなみに1.5ℓの直列4気筒ディーゼルターボは、実用域のトルクが太く、街中から高速道路まで余裕ある走りを見せる。静粛性などの快適性に関しても、ガソリンエンジンに肉薄する仕上がりだ。日本は軽油が安いし、燃費もいいので、子育て世帯にとっては非常に魅力的な一台と言えるだろう。

DATA

プジョー308 SW
(Allure Premium PureTech 130 Auto)

最高速度:198km/h 
0-62mph(0-100km/h)加速:9.9秒
コンバインド燃費:約22.15km/ℓ
エンジンレイアウト:1.2ℓ直列3気筒 DOHCターボ・ガソリン
駆動方式:前輪駆動
最大出力(ps):130
CO2排出量:130g/km
価格:¥3,870,000~


監修:片岡英明(モーター・ジャーナリスト)

FQ JAPAN VOL.67(2023年夏号)より転載

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