YouTube登録者数100万人超の料理家・コウケンテツが語る『うまい子育て』
2021/10/30
様々なメディアで活躍する料理研究家のコウケンテツさんは、1男2女のパパ。子供と一緒に台所に立つこともあるコウさんだが、料理が苦手なパパにもできることはあるのだろうか? 家庭円満のコツを教えてもらった。
子育てや日々のご飯づくりを
1人でこなすのはとても大変!
料理研究家の母を持ち、子供の頃から食は身近なところにあったというコウケンテツさん。「初めて料理をしたのは幼稚園のころ。普段の晩御飯は父が好きなものを母がつくるというスタイルだったので、子供たちみんなでメニューを決めてつくっていた日曜のブランチが楽しみでした」と振り返る。
パパとなった今では、自身の経験から子供向けのレシピや食育の活動にも力を入れ、子供と一緒に台所に立つことも少なくない。プライベートでのコウさんは、お仕事同様、さぞ楽しいご飯づくりをするのではないだろうか。
「全然そんなことなくて……。毎日おうちで3回ご飯を作るのは正直しんどいですよ(笑)。気楽につくれるおうちでの料理は、仕事の料理と違って楽しかったけど、コロナ禍でその考えが逆になったんです」。
プロであってもそうなのだ。初心者パパが食を通して子育てに関わるには荷が重そうである。一般的な家庭に目を向けても、日々のご飯づくりはパートナーへ任せているパパがほとんどだ。だからと言って全面的にパパが参加しなくても良いというわけではない。
「料理ができなくてもテーブルセッティングや片付けなど、できることはいっぱいあります。料理ができなくても恥じることはありません。少しでもパートナーへの負担を減らせれば、家族に笑顔が増えると思いますよ」。
確かにそれでいいのなら今すぐにでも参加できそうだ。
「海外取材のときに『今日の料理も最高だよ!』『美味しいよ』と、食事の間ずっと食卓を盛り上げるパパがいたんです。そんなふうに言ってもらえたら料理に対して楽しく取り組めるなって思いました。これも料理参加のカタチのひとつ。日本のパパは全体的にシャイな傾向があるけど、恥ずかしがらず声に出してあげてみてください。ちょっと照れるけど、僕も毎日やってます(笑)」。
パパにおすすめのレシピとは?
FQJAPANvol.60をcheck!
FQJAPANvol.60では、コウケンテツさんのインタビューを全文掲載中。インタビューの後半では、パートナーとの意思疎通のルールや家庭円満のコツから、料理と子育ての興味深い関係性を教えてもらった。
さらに、コウケンテツさんがオススメする「料理に不慣れなパパがチャレンジしやすいレシピ」も掲載しているので、ぜひチェックしてみてほしい。
料理研究家コウケンテツ公式チャンネル Koh Kentetsu Kitchen
2020年開設。開設からわずか1年4ヶ月でチャンネル登録者数100万人、再生回数1.1億回を突破。幅広いジャンルの家庭料理を得意とし、旬の素材を生かした簡単でヘルシーなメニューが人気を呼んでいる。毎週水・日曜日21:00(基本)に配信!
PROFILE
コウケンテツ
料理研究家。大阪出身。旬の素材を生かした手軽でおいしい家庭料理を提案し、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍。30ヶ国以上の国を旅して世界の家庭料理を学ぶ。3児の父親としての経験をもとに、親子での食育、家族の家事シェアを推進する活動にも力を入れている。近著は「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」(ぴあ)、「アジアの台所に立つとすべてがゆるされる気がした」(新泉社)。
文:竹治 昭宏
写真:松尾夏樹