家族の在り方とは? ムロツヨシが映画『マイ・ダディ』と今の子供たちに思うこと
2021/09/23
次々と災いが起こるも
根底に流れるのは“家族愛”
映画『マイ・ダディ』では、小さな教会で牧師を務めながら娘を育てる一男が、娘の病気や亡くなった妻への疑惑に直面し、苦悩する姿が印象的に描かれている。次々と災いに見舞われる一男の姿を前にして、つい目を覆いたくなるが、やがてはっきりと浮かび上がってくる“家族愛”に救われるはずだ。また、本作では、人を信じることの難しさ、そして大切さも、1つのメッセージとして描かれている。
ムロさんは読者に向けて、こうメッセージを紡ぐ。
「世の中には、様々な家族がいますよね。それに、パパやママの数だけ、意見が存在すると思います。『マイ・ダディ』を観て『うちの家族もこのようにありたい』と思ってくださる方もいれば、これとは全く違う感想をもつ方もいるでしょう。パパ、ママが我が家の家族の在り方を考えるきっかけになってくれば嬉しいですね」。
DATA
映画『マイ・ダディ』
絶賛公開中!
小さな教会の牧師・御堂一男(ムロツヨシ)は、中学生になる一人娘のひかり(中田乃愛)と2人暮らし。8年前に最愛の妻を亡くしてから、穏やかな日々を送っていたある日、突然ひかりが倒れてしまう。運ばれた病院で下された診断は“白血病”。混乱し事実が受け入れられない一男だったが、更に信じがたい事実が発覚する。なんと、娘との血縁関係がなかったのだ! 最愛の娘を救うために、「血縁者は適合率が上がる」という事実に気付いた一男は、ある思い切った行動に出る……。
出演:ムロツヨシ
奈緒 毎熊克哉 中田乃愛
臼田あさ美 徳井健太(平成ノブシコブシ) 永野宗典 小栗旬 光石研
配給:イオンエンターテイメント
©2021「マイ・ダディ」製作委員会
PROFILE
ムロツヨシ
1976年生まれ、神奈川県出身。大学を中退して俳優養成所に入所し、役者の道へ。現在は、舞台のほか、ドラマや映画でも活躍中。インスタグラムのフォロワーは300万人以上。主な出演作は、ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ、「空飛ぶ広報室」「おんな城主 直虎」「大恋愛〜僕を忘れる君と」「今日から俺は!!」「親バカ青春白書」、映画『銀魂』シリーズ、『ボス・ベイビー』(日本語吹き替え版)など。
写真:松尾夏樹
取材・文:緒方佳子
スタイリング:森川雅代(FACTORY1994)
ヘアメイク:池田真希
衣装:ニット¥63,800(税込)(ALMOSTBLACK info@almostblack.jp)、カットソー¥20,900(税込)(YOKE/ENKEL 03-6812-9897)、パンツ¥20,900(税込)(STILL BY HAND/STYLE DEPARTMENT 03-5784-5430)
FQ JAPAN VOL.60(2021年秋号)より転載